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西武がシーズン100敗ピンチ、深刻な不振と「vsロッテ11連敗」のナゼ…「1勝18敗、勝率.053」過去の同一カード最悪成績は半世紀以上も前 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2024/07/16 17:32

西武がシーズン100敗ピンチ、深刻な不振と「vsロッテ11連敗」のナゼ…「1勝18敗、勝率.053」過去の同一カード最悪成績は半世紀以上も前<Number Web> photograph by JIJI PRESS

得点に沸くロッテナインと対照的な西武のエース今井達也。2球団の直接対決がシーズン折り返し地点で極端なことになっている

 実は「特定のチームにものすごく弱い」のだ。今季の西武のチーム別対戦成績。

 ソフトバンク3勝11敗
 ロッテ0勝11敗
 楽天7勝8敗
 日本ハム4勝6敗1分
 オリックス7勝6敗
 交流戦4勝14敗

 ソフトバンクとロッテの2チームに3勝22敗である。 

 スポーツ新聞的な言い方をすれば、ソフトバンクとロッテは「西武百貨店で楽しいお買い物をして」パ・リーグの上位にいることになろう。

 西武は交流戦でも全く振るわなかったが、パ・リーグではソフトバンクとロッテを除く3球団とは18勝20敗1分と互角に近い戦いをしてきた。しかし2球団にはからっきし勝てない。

 さらにロッテ側から見ると、西武との11の勝ち越しがなければ33勝33敗でちょうど5割なのだ。

対戦防御率と打撃成績を比較…そこまでひどくない?

〈今季の西武vsロッテの戦績〉
 4月9日(県営大宮)0-5●平良〇西野
 4月10日(ベルーナD)2-3●アブレイユ〇横山
 4月16日(ZOZOマリン)3-4●増田〇国吉
 4月17日(ZOZOマリン)0-2●松本〇西野
 5月6日(ZOZOマリン)1-8●髙橋光成〇種市
 5月7日(ZOZOマリン)1-6●ボー・タカハシ〇ダイクストラ
 5月21日(ベルーナD)3-5●今井〇西野
 5月22日(ベルーナD)1-2●隅田〇種市
 7月5日(ベルーナD)3-6●今井〇小島
 7月6日(ベルーナD)3-4●隅田〇坂本
 7月7日(ベルーナD)2-9●ボー・タカハシ〇横山

 11試合のうち、1点差負けが4試合、2点差負けが2試合ある。5点差以上の大負けも4試合あるが、歯が立たないというほどの試合内容ではないことがわかる。

 対戦防御率は西武が4.20。ロッテが1.50。
 対戦打撃成績は西武が.203、4本塁打。ロッテが.271、5本塁打。

 負けているチームの数字が悪いのは当然だが、極端にひどい成績でもない。

 ただ、11敗のうち先発投手が9敗していることからわかるように、西武は一度先制を許すと追いついたり、逆転するような「打線の粘り腰」がほとんどなかったことがわかる。

 山川穂高の移籍は痛かったと思うが、それとともに昨年15本塁打したデビッド・マキノン、さらには今年、台湾プロ野球(CPBL)の台鋼ホークスに移籍した呉念庭を、引き留められなかったのが大きかったのではないかと思う。2人とも打線に厚みをつけることができる存在だったからだ。

過去の同一カードでは「シーズンまたいで26連敗」も

 西武は昨年のロッテとの最終戦に勝っているので、連敗は開幕からの「11」だ。過去の記録において、同一カードで起きた大型連敗や大負けはどうなっていたか。

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