グラウンドを離れたらいつも一緒にいました。「GOAL」の手伝いもしていましたし、お店を閉めた後、叔父さんがなじみのおでん屋や串焼き屋に行く時はくっついていって、大人に混じってごはんを食べていました。

　10代のうちは厳しく育てられましたが、ブラジルでプロになってある程度サッカーでご飯を食べられるようになってからはそこまで厳しくされることはなくなりました。

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　でも、ブラジルで何回か弱気になって「帰りたい」と義郎叔父さんに言うと、いつも「帰りたいじゃないぞ、帰れないんだ」と電話を切られました。そういう存在でした。

静岡は「サッカー王国」でなくなったのか？

　静岡県のサッカーは、近年「サッカー王国ではない」と言われますが、今でも他県と比べて、静岡でタクシーに乗ると、「次のエスパルスの監督は澤登でしょう」というようなサッカーに関する会話が日常的にされます。生活の中にサッカーがあるという証拠です。

©︎Kiichi Matsumoto

　父と叔父が亡くなり、僕が静岡のサッカー界に何かできることがあるのかと考える時、僕がサッカーを一生懸命にプレーすること、それが今できることなのではないかと思っています。

【動画を見る】 「三浦知良 ６Persons」では、この他にロベルト・バッジョとの友情やペレについても語っています。NumberYouTubeのアスリートインタビューシリーズ「CONNECTORS」でご覧ください。

NumberYouTubeのアスリートインタビューシリーズ「三浦知良 ６Persons」はこちらからご覧になれます