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久保建英、三笘薫、遠藤航ら日本代表の戦友が計29人…EUROベスト4の面々を見ると「森保ジャパン普段の職場」のハイレベルさがクッキリ 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2024/07/09 17:27

久保建英、三笘薫、遠藤航ら日本代表の戦友が計29人…EUROベスト4の面々を見ると「森保ジャパン普段の職場」のハイレベルさがクッキリ<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

ソシエダで久保建英とともに戦う、メリーノとオヤルサバル。彼らがEUROで活躍する姿を見ると、日本代表の“普段のレベルの高さ”も感じ取れる

 メリーノ以外にも、控えGKアレックス・レミロ、CBロビン・ルノルマン(準決勝は累積警告で出場停止に)、マルティン・スビメンディ、ミケル・オヤルサバルと5人のソシエダ勢を擁するスペイン(もうひとりの控えGKダビド・ラヤはアーセナルで冨安とプレー)は、今大会で唯一全勝を維持したまま、フランスとの準決勝に臨む。

フランスにも冨安、伊藤洋輝のチームメイトが

 対するレ・ブルーは、ここまでの5試合で90分間の勝利が2度しかなく、総得点は3にとどまっている。準々決勝のポルトガル戦もスコアレスのまま120分が過ぎ、PK戦でなんとか競り勝った(5-3)。

「もちろん攻撃陣がもっと効果的であれば、勝利にも繋がりやすいはずだが、EUROやW杯のような大会では、ソリッドな守備なくして、先に進んでいくことは考えられない」

 試合後にフランスのディディエ・デシャン監督はそう言って、守備陣の健闘を讃えた。その堅牢な最終ラインの中央でコンビを組むのは、アーセナルで冨安とプレーするウィリアム・サリバと、新シーズンに伊藤洋輝とバイエルン・ミュンヘンの更衣室を共にするダヨ・ウパメカノだ(その控えには遠藤航のリバプールの同僚イブライマ・コナテも)。

 またポルトガル戦で91分に投入され、エドゥアルド・カマビンガから中盤の警備役を引き継いだモナコのフォファナは、PK戦の2番手を務め、きっちりとネットを揺らしている。

 もっとも、「堅守だけでは試合に勝てないので、攻撃面を改良していかなければならない」とデシャン監督は続けた。停滞気味の攻撃陣の起爆剤として、新シーズンからバイエルンで伊藤と縦の関係を築くことになるかもしれないキングスレー・コマンにも、期待がかかる。

イングランドはサウスゲイト監督が叩かれまくっている

 勝ち進んでいるのに、批判されてばかりのイングランドは、スイスとの準々決勝で色んなものを乗り越えた気がする。

 2試合連続で先制された後にすぐさま同点ゴールを決めたサカは、延長後には3年前の前回大会決勝で失敗したPKを3番手で成功させ、呪縛を解き放った。そして5番目には、遠藤とリバプールで共にプレーするトレント・アレクサンダー=アーノルドが爽快にネットを揺らして決着をつけた。

 ギャレス・サウスゲイト監督が率いるイングランドは、就任以降4度目の主要大会で3度目の4強以上を確定(2018年W杯:4強、EURO2020:準優勝、2022W杯:8強)。成績の上では間違いなく、イングランド史上最高の監督のひとりだが(自国開催の1966年W杯で優勝に導いたアルフ・ラムジーと比肩する唯一の存在だ)、やれ退屈だ、やれ守備的に過ぎると、一部のメディアや有識者は難癖をつけてきた。

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