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エンゼルス“元同僚”たちの本音「ショウヘイは野球界で最高。やっぱりここにいてほしい…」ドジャース移籍前、大谷翔平はどんな存在だったか? 

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posted2024/06/22 06:00

エンゼルス“元同僚”たちの本音「ショウヘイは野球界で最高。やっぱりここにいてほしい…」ドジャース移籍前、大谷翔平はどんな存在だったか?<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースのチームメイトに本塁打を祝福される大谷翔平。いろいろな方法で、かつてエンゼルスでも祝われた

 そんな大谷の周辺は、昨年の6月を終えた頃に騒がしくなっていた。降って湧いた「トレード報道」である。エンゼルスはこの年も成績が振るわなかったこともあり、当時の契約最終年となる大谷を放出して若手有望株を獲得するのでは……との憶測が広がっていた。記者から大谷と去就についての話をするか? と問われたサンドバルは「僕たちにはコントロールできないことだからね」と、大谷との会話は“それ以外”を選ぶという心遣いを見せた。

 サンドバルは今季ここまで15登板したものの2勝8敗、防御率5.24と苦しんでいる。その中で強力ドジャース打線の1番打者として真っ先に立ち向かうのは、大谷となるはずだ。

<名言2>
彼は野球界で最高のプレーヤーで、やっぱりここにいてほしい。
(テイラー・ウォード/NumberWeb 2023年8月3日配信)

https://number.bunshun.jp/articles/-/858301

◇解説◇
 サンドバルは昨夏、“憶測の移籍報道”にヤンワリとクギを刺したわけだが……野手陣では紳士的な対応で知られるウォードもその1人だった。

 パワーやスピードなど秀でたものがある一方で、どこか粗さが目立つ。大谷とトラウトという2人のMVPはいるものの、エンゼルス打線はどこかチグハグな攻撃を見せることがあった。その中で大谷と同じ2018年メジャーデビューのウォードは、22年から3年連続2ケタ本塁打を放つなど、安定したスタッツを残す主力打者である。22年5月には打席に入る前の大谷にチューインガムを渡すとラッキーな安打、さらには本塁打と続いたことから「翔平と楽しんで」ゲン担ぎをしたという“ホッコリ”するエピソードもある。

「翔平の移籍のことは考えないようにして…」

 そんな大谷について、ウォードはトレード騒動の時期に残留を熱望した。

「個人的には翔平の移籍のことは考えないようにしているんだ。『勝たなきゃ』って自分に重圧をかけてしまうから」と前置きしつつ、ベストプレーヤーである大谷と一緒にプレーできる喜びを少しでも長く享受したい、と考えていた。

 しかしそんなウォードに悪夢が襲ったのは、7月29日のブルージェイズ戦。相手投手の投じたシンカーが顔面に直撃すると、鼻から出血するなど顔面を骨折。これによって2023シーズンは終了し、結果的に大谷とチームメートとしてプレーする日々はここで終わった。

 2024シーズンのウォードは開幕直後から4番打者を務め、4月中旬から3番打者に。左ひざをケガしたトラウト不在の打線にあってチーム最多タイとなる72試合出場、12本塁打をマークしている。タイラー・グラスノーら剛腕投手との対戦が予想される中で、大谷に負けじと大飛球を飛ばすことができるか。

【次ページ】 大谷に教えてもらった「スラムダンク」

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