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大谷翔平とドジャース“仲良しコーチ”の絆…即興アナウンスごっこ、大谷がジブリ作品を紹介? スミスコーチの願い「エネルギーを与えたいんだ」
posted2024/06/18 17:00
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
JIJI PRESS
ドジャース大谷翔平選手(29)が、さまざまなパフォーマンスでも新たな仲間との絆を深めている。約1カ月前の5月半ば、数人が輪になって両手を合わせて上に広げる“新儀式”が話題になった。メンバーは日替わりだったが、山本由伸投手(25)や園田芳大通訳、大谷の通訳も務めているウィル・アイアトン氏、トレーナーやチームスタッフも加わって行っていた。
その中心にいたのが、ストレングス&コンディショニング担当のトラヴィス・スミスコーチだ。5月18日のレッズ戦前、例のポーズの真相を聞くと「なんだと思う? 日本の有名な映画だよ」と言い残し、ダグアウト裏へと引き揚げていった。
後日、「となりのトトロだね」と答えをぶつけると、「イエス!」とうなずいた。同コーチによると発案者は「みんな共同で」とのことで謎のままだったが、スタジオジブリ制作の名作アニメ「となりのトトロ」を真似たポーズ。主人公のサツキと妹のメイが、植えた苗の前で伸びるポーズをすると、草木がグングン成長するシーンをイメージしたようなパフォーマンスだった。
ド軍12年目・スミスコーチと大谷の絆
スミスコーチは、ドジャースに所属してから今季で12年目。大谷がドジャース入団を決めて以降、オフの走塁改革でトレーニングを見守ってきた人物でもある。世界的に人気のアニメ「ドラゴンボールZ」が大好きで、イチ押しのキャラクターは主人公の孫悟空。春キャンプのオープン戦から開幕当初までは、フュージョンポーズ(2人のキャラクターが合体し、超戦士が生まれる技)を大谷と行っていたことも話題を集めた。
スタジオジブリの作品では「となりのトトロ」に加え、「千と千尋の神隠し」もお気に入りだという。元々、日本を代表するアニメが好きなのか。同コーチは「ドラボンボールZやポケットモンスターは好きだったよ。それ以外は、僕の新しい“日本人の友達”が教えてくれたんだ」と明かした。その視線の先には大谷がいた。ともに戦うチームメートでもあり、友人。試合のプレー以外の場面でも、絆の深さが感じ取れる。