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「トップ選手ほど、注意できるのは親しかいない」反発する平野美宇を、母・真理子さんはどう支えたか?「娘たちは三者三様だから面白い」 

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高樹ミナ

高樹ミナMina Takagi

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photograph byL)Shigeki Yamamoto、R)AFLO

posted2024/06/14 11:03

「トップ選手ほど、注意できるのは親しかいない」反発する平野美宇を、母・真理子さんはどう支えたか?「娘たちは三者三様だから面白い」<Number Web> photograph by L)Shigeki Yamamoto、R)AFLO

卓球パリ五輪日本代表にも選ばれた平野美宇の母・真理子さんに聞く、個性豊かな3姉妹との話

娘たちは三者三様だから面白い

――世和さんと亜子さんの今後は?

 亜子はこの春、大学2年生になって勉強と卓球を精一杯両立しています。平日のスケジュールを聞いたら驚きますよ。朝5時半に起きて自分でお弁当を作り、6時半の電車に乗って2時間かけて大学へ通っています。授業を終えて家に帰ってくるのが夜9時ぐらい。それから平野卓球センターで練習。一斉練習の終わりは10時なんですけど足りないと言って、コーチと居残り練習を11時過ぎまでしています。英語が好きで英文科に通っているので、インターネット英会話も毎日欠かさずやっています。2年生になり少しゆとりができたので、最近は社会勉強のために近所のコーヒーショップでホールスタッフのアルバイトにも挑戦しているんですよ。世和は大学4年生。大好きな料理の関係、管理栄養士などの勉強をしています。高校生までは、ほぼ学校の勉強と卓球の毎日でしたが、大学生になって卓球選手は引退し女優として舞台に立ったり、朝5時からアルバイトをしたり、卓球コーチをしたりとさまざまな経験を積み、自分の世界を広げてきました。卒業後はどんな進路を選択し、どんな社会人生活を送るのか楽しみです。

――三人三様ですね。

 すごく面白いです。こうして子育ての話をさせてもらっていますけど、子どもって親の思う通りにならない。「親の教育=子どもの成長」じゃなくて「親の教育×子どもの経験×周囲の影響=子どもの成長」だから。うちの子ども達も学校の友達や卓球の仲間、指導者からいろいろな影響を受け、その掛け算によって人格や考え方が出来て、私の予測を超える所にたどり着いたり、全く予測に反する所へ行っちゃったりするんだけど、それが子育ての面白いところで楽しいんだと思います。《インタビュー第1回も公開中です》

(撮影=山元茂樹)

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「あぁ、この子は本気なんだ」“キティ屋さん”になりたかった平野美宇の夢がオリンピックに変わった日…母・真理子さんが感じた「娘の覚悟」

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