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「フィギュアスケートをしようよ」宇野昌磨は浅田真央に誘われ、高橋大輔に衝撃を受けた…オリンピックよりも大切にした「自分のなりたい選手像」
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/05/17 17:20

5月14日、引退会見を行った宇野昌磨
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「自分のなりたいフィギュアスケート選手に」
連鎖のように思い出される記憶の中に、2015年だったろうか、テレビ番組に出演した際の言葉がある。
目標を聞かれ、このようなことを答えていた。
「オリンピックもあります。でも、それ以上に自分のなりたいフィギュアスケート選手に、スケート人生の全部をかけてなっていければと思います」
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原点を忘れることなく大切にあたため、そこからのスケート人生において変わらぬ思いと向き合いつつ歩んできたことをあらためて知る。
その末にたどり着くことができたのが、やりきった現在であった。

