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世界1位トルコ撃破&女子バレー2連勝でも油断できない? 荒木絵里香が語る“パリ五輪までの過酷な道のり”「警戒すべき3つの国は…」
posted2024/05/17 06:00
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Volleyball World
現役時代はオリンピックに4度出場。そのうち2度も主将を務め、メダルも獲得している。そんな、いわば“レジェンド”の荒木絵里香でも「未だに緊張感をリアルに思い出す」と振り返るのが、五輪出場権を懸けた戦いだった。
「この試合で2セットを取ったら決まる、勝てば決まる……という大一番とも言うべき試合はもちろんですが、世界ランキングや過去の対戦成績、冷静に考えれば勝てると思える相手との対戦でも怖かった。オリンピックが懸かる大会は、どの試合とも違う緊張感がありました」
パリ五輪出場を目指す女子バレー日本代表にとって、まさにその“特別”な大会が幕を開けた。
5月14日に開幕したネーションズリーグ(以下、VNL)。日本は現地時間15日に超アウェイの中で世界ランク1位のトルコと対戦。2セットを先取した後、フルセットまで持ち込まれるも、キャプテンの古賀紗理那や石川真佑の活躍で大事な初戦で勝利を収めた。続くブルガリア戦も3対0で勝利した日本は、17日にドイツと、一日空いて19日にはポーランドと対戦。その後、戦いの場所をトルコから移し、同28日から6月1日までマカオラウンドで4試合を戦い、6月12日からは日本・福岡ラウンドで同じく4試合を戦う。
2連勝したことで、このまま一気に波に乗って五輪出場へ——と期待も高まる。だが、その道のりは決して平坦なものではない。荒木が語る「パリ五輪出場への道」は以下の通りだ。