虎今和歌集BACK NUMBER
「監督が笑っているのは前川が…」最下位→首位独走、阪神ファン歌人が詠んだ“4月の虎”「昨日まで鈍行だった阪神が急行みたいに駆け抜けていく」
text by
池松舞Mai Ikematsu
photograph byHideki Sugiyama
posted2024/05/03 11:05
一時は最下位にもなった4月の阪神。猛虎の窮状に4月途中から思わず詠み始めてしまった虎党の池松舞氏による短歌で5月1日までを振り返る
まさかの逆転で7連勝
4月24日 横浜―阪神 ○ 3-5
2点ビハインドで迎えた9回表、無死満塁と攻めノイジーの押し出し四球で逆転に成功し、一挙4得点。引き分けを挟んで7連勝。
心臓が痛くなるほど降っている雨でボールもよく見えなくて
ずぶ濡れの子どもがメガホン抱きしめてグランド整備をじっと見ている
八回に二点負けてて桐敷を出す監督に度肝ぬかれる
糸原だまた糸原から始まった九回表に逆転をする!
いいとこなしで連勝ストップ
4月26日 阪神―ヤクルト ● 2-8
先発・青柳がヤクルト打線につかまり4回途中5失点(自責点2)。久々の敗戦は攻守に精彩を欠いた。
エラー四、押し出しひとつ、バントミスやろうとしてもできないだろう
なんとか燕打線を抑え込む
4月27日 阪神―ヤクルト ○ 5-4
1-2で迎えた5回裏、近本光司の2ランホームランで逆転。先発・大竹は7回途中3失点で今季3勝目。継投陣は7回と9回に失点しながらなんとかリードを守りきった。
小幡から届く便りは「元気です」先制をしてホームも踏んで
満塁のピンチで桐敷に祈る大竹をカメラマンが射抜く
桐敷は打てないところに投げてると唸っているのは湯舟敏郎
大山の「風が吹いた」タイムリー
4月28日 阪神―ヤクルト ○ 4-3
1点ビハインドの7回裏、大山のレフトへのタイムリーで逆転。6回から2イニングを投げた加治屋蓮が今季2勝目。
スタメンに糸原の名でどよめくが糸原は打つ糸原は打つ
代打だったそれでもずっと打っていた今回も打つ糸原は打つ
逆転をされても気持ちはふさがない加治屋のリズムで勝てる気がする
大山のフライが風でフラフラし野球の神がぽとりと落とす!