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久保建英スペイン語で苦言「残念だよ。CLならあれで笛は…」マドリー戦“再び幻ゴール”とカメラマンが聞いた「マドリーサポのクボ評」
posted2024/04/28 17:10
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
レアル・ソシエダ久保建英(22)の右足から放たれたシュートが、ゴールネットを揺らした。
篠突く雨にレンズ越しの視界が白くぼやける。相手はラ・リーガ首位を独走するレアル・マドリー。1点を追いかける展開の中、反撃の狼煙にスタジアムは喜びを爆発させたが……。
ただVARにより、攻撃の起点となったアンデル・バレネチェアのプレーが反則を取られ、幻のゴールとなった。
3万7000人、大観衆が詰めかけたホームゲームだったが
試合は終始ソシエダが主導権を握ったが、ゴールを決めきることができないでいた。するとこの日先発起用されたアルダ・ギュレルが一発のチャンスをものにし、マドリーが先制した。
直近の試合で宿敵バルサとのクラシコを制し、リーグ優勝をほぼ手中に収めているマドリーは、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝、アウェイでのバイエルン戦が控えており、大幅なローテーション策を取っていた。
ビニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガムら主力に代わって出場した19歳FWが大きな期待に応えてみせた。
4月26日、ラ・リーガ33節、ソシエダ対マドリー戦の撮影のためスペイン北部サンセバスチャンを訪れた。当初の開催予定は27日だったが、マドリーのCLの日程との兼ね合いにより、急遽開催が前倒しされた。
それでも、やはり注目のカード。この日の観客数は3万7000人を超えてほぼ満席に近かった。
直近にホームで行われた対アルメリア戦での観客数が2万6000人ほどだったことを考えれば、地元ファンとしても、敵ながらもマドリー戦を観戦したいという気持ちが強くなるのだろう。
タケはマドリーに…と聞くと「ふー、難しいな」
また、マドリーユニホームのファンの姿も多く目についた。ベリンガムのユニホームを纏い、マドリードからやってきたというファンに話を聞く。
――ラ・レアルの日本人選手、知ってますか?
「もちろんだよ、Takeだろ。元々マドリーにいたんだよ」
――今日は活躍できますか?
「今日は主力が出ないと思うから、チャンスはあると思う。ベルナベウで良い感じだったのを覚えているよ」
――マドリーに戻るのを想像できますか?