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久保建英スペイン語で苦言「残念だよ。CLならあれで笛は…」マドリー戦“再び幻ゴール”とカメラマンが聞いた「マドリーサポのクボ評」
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2024/04/28 17:10
今季の久保建英はホーム、アウェイともに「レアル・マドリー戦でゴール取り消し」になるという珍しい事象が起きた
「ふー、難しいな。ベンチにいてくれるのは嬉しいけど、今チームは充実してるからね、ポジションを奪うのは本当に難しいと思う」
そんな風に答えてくれた。
シュートを弾かれた久保が浮かべた悔しそうな表情
キックオフは21時。
右サイドに入った久保には、相手左SBフラン・ガルシアがマークについた。戦力を落としたマドリーに対し、ホームチームがボールを保持する時間が長くなる。
その中で久保はパスの出しどころとなり、攻撃を活性化させた。また久保がカットインする際には、中盤のルカ・モドリッチが対応にあたるシーンが多くなった。
前半15分、最初のチャンスがやってくる。
左サイドからバレネチェアが切り込みサイドへパスを送る。走り込んだ久保は左足を一閃。鋭いグラウンダー性のシュートを放ったが、相手GKケパ・アリサバラガに弾き出された。
CKのキッカーとしてスポットへ向かう久保へとレンズを向けると、その表情には悔しさが浮かんでいた。
ソシエダが決定機を活かせないままでいた29分、中盤オーレリアン チュアメニからのロングパスを受けた右SBダニエル・カルバハルがダイレクトでクロスを送る。中に走り込んだギュレルが冷静にゴールへ蹴り込み先制に成功した。
VARによる“幻のゴール”に会場は大ブーイング
直後32分、前述した久保による幻のゴールが生まれている。
バレネチェアが、GKからショートパスを受けたチュアメニへとプレッシャーをかけミスを誘う。こぼれ球に反応したミケル・オヤルサバルのシュートは跳ね返されたが、ボックス外で久保がボールを拾うと、キックフェイントで対応にあたったミリトンをかわして右足でシュート。見事にニアサイドを破った。
ただ直後VARでプレーが中断。会場のモニターに映像が映し出されると、大きなブーイングがスタジアムを包んだ。
後半も、久保を中心としたソシエダの攻撃がマドリーに襲い掛かった。