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佐々木朗希&村上宗隆に熱視線、カブスが水面下で進める「日本人獲得計画」 編成本部長は日本通「セイヤ獲得で我々は良い経験をした」
posted2024/04/06 11:03
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
日本人選手の「ブランド力」
今季の本拠地開幕戦となった4月1日、メジャーデビュー戦のマウンドに上がったカブス今永昇太が、6回2安打無失点無四球9奪三振の快投を演じ、鮮やかな初勝利を飾った。6回の降板の際には、地元リグリーフィールドのファンは、スタンディングオベーションで日本から海を越えて来た左腕の好投を称えた。翌日2日には、不動の「2番右翼」に定着した鈴木誠也が、初回に弾丸ライナーの先制2ランをたたき込み、満員の観客席を沸かせた。
今永は、今季から4年総額5300万ドル(約79億5000万円)、5年目の球団オプションを含めると最大8000万ドル(約120億円)の契約でカブスへ入団した。鈴木は2022年から5年総額8500万ドル(約127億5000万円)と、いずれも高額の条件でメジャー挑戦を実現させた。それまでメジャーでのプレー経験がないとはいえ、NPBや国際試合でのスカウティング、さらに映像やデータ分析が細分化した近年、メジャー各球団は日本人だけでなく、各国選手の資質を正確に把握しており、その結果、今永や鈴木のような大型の投資に踏み切るケースが頻繁になった。
その一方で、日本人選手の「ブランド力」が、着実に上がっている側面も見逃せない。
佐々木朗希、村上宗隆も極秘視察
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メジャーでMVP2回の大谷翔平は別格としても、ドジャースが山本由伸と投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約487億5000円)で契約したのも、日本人選手への確かな信頼感に裏付けされたものと言っていい。
大谷、山本が移籍したことで、日本ではドジャースに注目が集まっているものの、メジャートップクラスの人気と資金力を持つ名門カブスも黙っているつもりはない。