Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

[ロングインタビュー]松坂大輔「僕は幸せものです」

posted2021/11/04 07:04

 
[ロングインタビュー]松坂大輔「僕は幸せものです」<Number Web> photograph by Yasuyuki Kurose

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

PROFILE

photograph by

Yasuyuki Kurose

“平成の怪物”と呼ばれた剛腕が、ついにマウンドを降りた。あの甲子園の快投から衝撃のデビュー、そして引退を決断するまで。栄光と苦難の道を等しく歩んだ時代の寵児が、その胸中を明かす。

――最後の登板から1週間が経ちましたが、引退したという実感はいかがですか。

「投げた日の夜、いろんな人からたくさんのメッセージを送っていただいたんですけど、それが今も続いているんで、まだ余韻が残っている感じですね。僕の近況を交えながら返信してますから、完全に野球から離れた感じはあまりしていません」

――すべてに返事しているんですか。

「全部、返しました。数ですか? 400と500の間くらいかな。終わってすぐに送ってくれる人、気を遣ってあえて遅らせた人、3日くらいは減りませんでした」

――10月19日のラストマウンド、今、思い浮かぶのはどんな光景でしょう。

「投げているところではないですね。ブルペンで準備しているところ、投げ終わってみんなでマウンドに集まっているところ、グラウンドを一周しているところ……ブルペンではどうやってストライクを投げようかと、それしか考えていませんでした。まっすぐが入らなくて、変化球のほうがまだマシだったんで、(キャッチャーの森)友哉から『どうしますか』って訊かれて、『まっすぐで行こう、ストライクが入らないかもしれないけど』って言いました」

――5球、すべてストレートでした。

「僕にしてみれば、あれ以上はなかったと思います。初球がボールで2球目がストライク。あとの3球はすべてボールになってしまいましたが、1球だけでもストライクを取れたのは、今までやってきたことへのご褒美だったのかな」

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
Numberプレミアムクラブ会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 6844文字

Numberプレミアムクラブ会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

松坂大輔
埼玉西武ライオンズ
横浜高校
東尾修
イチロー
片岡篤史
大谷翔平
斎藤佑樹

プロ野球の前後の記事

ページトップ