「野手としてやりきった感じはない」中日・根尾昂が率直に明かす、投手転向3年目の心境「自分の中では全部が繋がっている」

ユニフォームがちょっとキツくなった

「先発投手」として初めて一軍キャンプを完走した根尾の表情には、充実感が満ち溢れていた。

「気持ちの持ち方は去年までとちょっと違います。去年は“先発をするための準備をした”という1年でしたが、去年勝負できなかった分、今年はより一層『勝ちたい』という気持ちが湧いてきている。そのためにずっと続けて準備できているところがあるので、手応えはあります」

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　何より分厚くなったその身体が、成長を物語っている。特に二段モーションで「ため」をしっかりと作る投球フォームを支える下半身は、野手時代より明らかに大きくなっており、本人も「ユニフォームがちょっとキツくなった感じです」と明かす。

「やはりピッチングって全部、下半身始動だと思いますし、ボールに力を伝えていく上では下半身が一番大事だと思っています。ドラゴンズの先輩たちもそういうところを大事にして投げているので、自分もそこは疎かにならないように。筋肉量も増えました。全体的にバランス良くというところは考えながら、特に腰やお尻周り、股関節、下半身というのは重点的に鍛えていました。どちらかというとウェートトレーニングでというよりは、投げることで体が大きくなった感じです」

数値ではなく、「対打者」

　昨年は先発投手としての経験を積むことを重視し二軍スタート。春先には制球難に陥り、体の使い方や投球フォームなど試行錯誤した。二軍戦の登板を積んでいくうちに少しずつ手応えを得て、9月の一軍昇格後は2試合に先発。いずれも6回以上を投げて自責点1以下と成長を感じさせた。根尾自身が先発として昨年から取り組んでいるものとは。

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