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大谷翔平の結婚“イギリスでも速報だった”衝撃…世界はどう報じた? BBC「オオタニの妻の役割として大事なのは…」TIME「ゴシップと無縁」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2024/03/03 11:02

大谷翔平の結婚“イギリスでも速報だった”衝撃…世界はどう報じた? BBC「オオタニの妻の役割として大事なのは…」TIME「ゴシップと無縁」<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平の結婚はイギリスでも速報されていた…

 この30年ほどを振り返ってみると、プライベートがメディアを賑わしたメジャーリーガーといえば、ヤンキースの顔として活躍したデレク・ジーターが唯一だろうか。1995年にメジャーでデビューし2014年まで20年間活躍したジーターもやはり現役当時は「MLBで最もモテる独身男」として、女性ファンの間で絶大な人気を誇っていた。男性や子供のファンも大勢いたが、それにプラスして女性ファンが圧倒的な数なので、そのファン層の幅広さでは米球界で群を抜いており、その点では大谷に通じるものがあった。

ジーターと大谷の違い

 違う点といえば、ジーターは米ハリウッドの有名女優や歌手、モデルらセレブ女性と次々に浮名を流したことだ。まだデビューして3年目だった23歳のころには世界の歌姫マライア・キャリーとの交際で注目を集め、芸能ゴシップ誌やタブロイド紙の芸能面を賑わせた。その交際は数年で破局を迎えたのだが、そのときにマライアとジーターがそれぞれの専属広報担当から「2人は今後、別々の道を歩むことになりました」とコメントを発表して驚いたのを覚えている。野球選手でもジーターほどのスーパースターともなると、こんなプライベートなことでも正式にコメントを出すものなのかと感心したものだった。

 野球の取材現場で選手にプライベートについて聞くというのはまずないことだが、筆者は過去に数回、そのような場面に遭遇したことがある。1度はやはりジーターだったのだが、ヤンキースタジアムの選手のクラブハウスの真ん中で、当時ゴシップ誌を賑わしていた女性との交際秘話について冗談交じりに聞いた記者がおり、ジーターがその瞬間に鋭い眼光でその記者を睨みつけ、その場の空気が一瞬で凍りついたのを覚えている。

 ジーターは、恋愛遍歴は派手だったが現役時代は独身を貫き、結婚したのは引退してからだった。それでもMLBでは恋人も家族のような待遇を受けることが多く、家族同伴の遠征にはジーターが交際中の女性を連れてくることもあった。球場にもよく女性を連れてきて、報道陣はそれを見るたびにジーターの今の彼女はこの人なのかと思っていただろうが、米国人野球記者がそんなプライベートなことを書くことはまずなかった。野球記者とゴシップ記者の間には、明確な線引きがあるようだった。

【次ページ】 米国人記者も衝撃「ミッション:インポッシブル」

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