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「下手くそになったな、って見られるのが嫌で」30歳で引退・岩渕真奈が“最後のオファー”を断った理由…若手には辛口「ギラギラ足りない」
posted2024/02/28 11:03
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Getty Images
昨秋に引退を発表した元サッカー日本代表・岩渕真奈。31歳となる誕生日を前に、16歳の頃からなでしこジャパンを背負ってきた“天才”が改めてサッカー人生を振り返った。パリ五輪出場を目指す後輩たちへの思いも明かしている〈NumberWebインタビュー全2回の後編〉
2023年9月、電撃的に引退を発表した元サッカー女子日本代表・岩渕真奈(30歳)。その3カ月前にアーセナルを退団した際、実は2020年以来の日本国内でのプレーも選択肢に上がっていた。だが、岩渕がそれを選ぶことはなかった。
「日本からも話をもらって、考えなかったわけではないです。でも、キャリアアップという意味で頑張れないと思いました。それに、手術をしたことで感覚が以前とは違ってきていて、『下手くそになったなー岩渕真奈』って見られるのが嫌で、日本は選択しなかったです。もしかしたら本当に誰にも見られないところでサッカーするなら何かやっていたかもしれないですけど」
海外挑戦は「成長するために必要だった」
岩渕は2008年に日テレ・ベレーザでキャリアをスタートさせ、12年冬にドイツに渡り、ホッフェンハイムとバイエルンでプレーした。17年に帰国し、INAC神戸で3シーズン半プレーしたが、東京五輪が延期している間の20年末にイングランドのアストンビラに移籍した。
16年のプロ生活を振り返れば、海外でのプレーにこだわったキャリアでもあった。
「成長するために必要だったと思います。日本のサッカーを否定しているわけではなくて、自分がやりたいサッカーをするためとか、なでしこジャパンで活躍したかったからですね。対人で日頃から大きい人とできることとかを考えたら絶対海外だった。海外で生活していたらやっぱそれも好きになったし。今でも若い子は海外に行った方が良いと思っています。環境面でも金銭的にも」