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ドウデュースを「あえて外した」理由とは? 2024年“平地GI全24レース”の勝ち馬を無茶ぶり予想「リバティアイランドはアーモンドアイ級に…」
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byJIJI PRESS
posted2024/02/17 17:01
2023年の有馬記念で劇的な復活勝利をあげたドウデュースと武豊。今年はドバイ遠征を皮切りに、凱旋門賞への再挑戦を目指している
ドウデュースを予想から外したワケ
昨年は、レモンポップのフェブラリーステークス、ソールオリエンスの皐月賞、リバティアイランドの桜花賞と秋華賞、そして、イクイノックスの宝塚記念と天皇賞・秋、ジャパンカップの7レースが的中した。
今年は、各路線で軸になる馬がいないだけに、5レースほど当たれば万々歳といったところか。
ひとつ自慢をすると、2021年のこの企画で、タイトルホルダーの菊花賞優勝を予想していたことを栗田徹調教師に伝えたら、「おおっ!」と驚かれたあと、「どうしてですか」と訊かれた。選んだ理由は、長距離で強いメロディーレーンの下という血統と、4着だったホープフルステークスのレースぶりだった。管理調教師でさえそういうリアクションをするほど難しいのだから、ひとつも当たらなくても仕方がないのだ。と、優しい目で見てほしい。
3歳牝馬では、アルテミスステークスを勝ったチェルヴィニアや、朝日杯で3着だったタガノエルピーダもクラシックの有力候補だろう。牡馬では、きさらぎ賞を勝ったビザンチンドリーム、アイビーステークスを勝ったダノンエアズロック、ミッキークイーンの半弟で新馬戦を圧勝したニュージーズなどにも可能性がある。
古馬では、海外GIとの兼ね合いもあり、ドウデュース、ジャスティンパレス、シャフリヤール、ダノンベルーガ、プログノーシス、ウシュバテソーロ、レモンポップ、クラウンプライドといった馬たちが、ここでの予想からは抜けている。ぜひ、海の向こうで大きなタイトルを手にしてほしい。
ボウズ(的中ゼロ)だったら、来年以降は中止にする――という覚悟で、もう一度予想を見直してみた。よし、これでいい。
まずは、今週のフェブラリーステークスで、ウィルソンテソーロに頑張ってもらわねば。管理する小手川調教師は、今年度限りで解散する小桧山悟厩舎の調教助手時代からよく知っている人だ。ここでGI初制覇を遂げて、引退する師匠のコビさん(小桧山調教師)と一緒に泣いてほしい。
さあ、最高峰のGIを楽しもう。