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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「大学時代の田澤廉は、目一杯の練習をしていなかった」駒澤大総監督・大八木弘明が語る“4人の愛弟子”の現在地「まずは世界で入賞争いを」
text by
加藤康博Yasuhiro Kato
photograph byNanae Suzuki
posted2024/02/04 11:01
2023年、監督として挑んだ最後の箱根駅伝で総合優勝を飾った際の大八木弘明
「まずは世界で入賞争いを」
駒澤大総監督となった2023年からを「指導者人生の第2章」と位置づける。そこでまず目指すのは日本記録保持者や、世界大会での入賞者を出すこと。そのために今は「駒澤大Sチーム」として指導している形から、将来はよりクラブチームに近い体制を整えていくつもりだ。
「今の男子の状況を考えると、いきなり世界大会でメダルを狙うというのは現実的ではありません。まずはスピードを磨き続け、入賞を目指します。同時に10000mで26分台、5000mで12分台という日本人がまだ到達していないところを最初に出すという目標も描いています。実際、(佐藤)圭汰は室内の200mトラックで13分09秒まで来ましたから、12分台に近づいてきた手応えがあります。
そして将来はマラソンまで挑戦できるよう、長期計画で世界で戦い続ける形をつくっていきたい。当面、Sチームのメンバーはトラックでの勝負です。まずは世界で入賞争いできる選手となれることを目指して強化していきます」
新しいことを始め、夢を追いかけるのは本当に面白いと目を輝かせる。指導者、大八木弘明の第2章はまだ始まったばかりだ。
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