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「来年度は最強軍団が入ってくる」青学大・原監督は高笑い?…全国男子駅伝で快走“非強豪校”にも多士済々の大学駅伝「注目ルーキー候補たち」 

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和田悟志

和田悟志Satoshi Wada

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posted2024/01/22 11:00

「来年度は最強軍団が入ってくる」青学大・原監督は高笑い?…全国男子駅伝で快走“非強豪校”にも多士済々の大学駅伝「注目ルーキー候補たち」<Number Web> photograph by Satoshi Wada

駅伝強豪校以外からも有力ランナーが集まる全国男子駅伝。いずれも来年度以降は大学駅伝でも注目される選手たちだ

 都大路のレース後に折田はこんなことを話していた。

「上り調子で、今シーズン最も良い状態で臨めた。このチームのために最後にできることは何かなって考えながら生活してきたことが、調子の良さにつながったと思います」

 裏を返せば、都大路にばっちりピークを合わせていたということ。もちろん都道府県対抗駅伝に向けても抜かりはなかったはずだが、百戦錬磨の折田であっても、短い期間でピークを2つ作るのは決して簡単なことではなかったはずだ。

晴れ舞台で活躍を狙う“都大路不出場組”

 その上、この大会には“都大路不出場組”がここぞとばかりにピークを合わせてきている。これまでにも、都大路の出場を逃した高校の選手の活躍がたびたび見られてきた。

 思い出されるのは2008年の柏原竜二だ。インターハイにも全国高校駅伝にも出ていなかった福島の柏原は、兵庫の八木勇樹をはじめ同世代の強敵を相手に前半で先頭を奪うと、そのまま区間賞を獲得した。東洋大に進学し“山の神”と称された柏原が、一躍全国にその存在を知らしめたのが、この駅伝だった。

 折田の対抗として真っ先に名前が挙がっていた長崎の川原琉人(五島南→順大に進学予定)もまさにその“都大路不出場組”。メガネがトレードマークで、前回は2年生ながら区間3位と好走していた。

 五島列島の福江島出身で、昨夏は遠征費を募って北海道開催のインターハイに5000mで出場。決勝に進むと、その大舞台では大逃げに打って出た。結局2周目に留学生集団につかまり最後は17位に終わったものの、見る者に与えたインパクトは大きかった。

 都道府県対抗男子駅伝でも、序盤から積極的にレースを進めることが予想されていた。もちろん自身もそのつもりだった。

「スタート直後に飛び出して、集団を1回ばらけさせて、4km前後でまた集団に戻って、ラストで飛び出すという形をシミュレーションしていました」

 スタート直後に先頭に立ち、折田らをしたがえてハイペースでレースを牽引した。4km過ぎに折田が前に出たが、これも川原のプラン通りだった。

【次ページ】 東洋大進学組も堅実な好走

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