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「下着が出る心配も違和感もない」新レオタードを考案した杉原愛子に、保護者から届いた切実な感謝「娘のレオタード着用に抵抗がありましたが…」 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byAsami Enomoto

posted2023/12/28 11:06

「下着が出る心配も違和感もない」新レオタードを考案した杉原愛子に、保護者から届いた切実な感謝「娘のレオタード着用に抵抗がありましたが…」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

レオタードに代わる選択肢として杉原愛子が製作した「アイタード」。本人に思いを聞いた

「新型ウェアを開発する会議の時に、男性スタッフから、“男性だと女子体操のファンですと大きな声では言えない雰囲気を感じる”と聞きました。やっぱり性的な目で見ていると思われてしまう、というのが理由です。こういう意見を聞くと、今まで私が気づかなかったユニフォームのマイナス面を知ることができて良かったなと感じますし、アイタードという選択肢ができることによって、男性が堂々と女子体操ファンであると言えるようになるんじゃないかなと思います」

パリ五輪では「アイタード」を着用するのか?

 審判員として競技会に行った時には高校の指導者から「アイタードを着たいと言っている選手がいる」という相談を受けた。これらの反響を受けて、12月23日に行なわれた「アクティングカップ」という体操競技のイベント会場でアイタードを試着できるブースを出すなど、販売に向けての動きも進んでいる。

 ところで、パリ五輪の代表になったとすれば、アイタードを着用する意向はあるのだろうか。杉原はこう言った。

「ある意味そこも課題点だと思っています。団体戦では全員が同じレオタードを着なくてはいけませんし、オリンピックとなると難しいところではありますが、個人で出るならばそういう選択肢もあってもいいと思います」

 杉原がチャレンジすることによって新たな課題が可視化され、みんなで課題を共有することによって解決への一歩が生まれる。杉原の今後がますます楽しみだ。

《「パリ五輪を目指す」発言の真意に迫ったインタビュー第1回、第2回も公開中です》

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杉原愛子「パリ五輪を目指す決心を…」“まさかの宣言”に込められた思い…初出場から8年、24歳が本音で語る「今は体操が楽しい」

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