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バレーボールPRESSBACK NUMBER
“かおる姫”驚きのビーチバレー転向から14年…菅山かおる(44歳)が明かすアスリート夫婦の関係性「最初はかなり警戒していました(笑)」
posted2023/12/23 11:08
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph by
L)Sankei Shinbun、R)Takuya Sugiyama
「かおる姫」の愛称で瞬く間にスター選手となった菅山かおるさんは2008年、29歳のときに引退を決意する。引退したあとは「少しのんびりするつもりだった」と振り返るが、直後、ビーチバレーボールを生で観戦し、プレーする機会があり、その魅力にすっかり取りつかれてしまったのだという。
すぐにビーチバレーボールに転向することを決意し、当時、自身のマネジメント業務で相談に乗ってくれていた株式会社WINDS代表の西村晃一氏を頼ってプロ・ビーチバレーボールチーム『WINDS』に入団。グアム、ブラジルと海外での合宿を経て2009年2月、ビーチバレーボール転向を正式に発表する。
夫は驚いた「僕より練習する人に初めて会いましたね」
「最初は砂の上でどう体を使ったら動けるのか、全くわかりませんでした。スパイクは打てないし、インドア時代なら簡単に上げられたレシーブも、ボールに追いつけない。それが本当に悔しかったんです。幼いころ、ずっと『もっとうまくなりたい』『もっとスパイクを決めたい、レシーブを上げたい』という思いでやってきたのですが、ビーチバレーボールとの出会いは、その思いに立ち返らせてくれました」
インドア時代と同様、一つのプレーができるようになれば嬉しくて、次の課題をクリアできるとまた嬉しい。その繰り返しだった。
海外合宿でも自分が納得できるまで練習した。当時のかおるさんについて夫の西村晃一氏はこう振り返る。
「僕より練習する人に初めて会いましたね、アハハ。毎日、WINDSで雇っていたプロのブラジル人コーチから『かおるがまだ練習したいと言っているけど、どうする?』『残業代は出る?』って聞かれて困った覚えがあります(笑)」
転向を発表してすぐに、同じ年の4月からは大会にも出場するようになる。