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「(古賀)紗理那さんがどれだけ本気だったのか…やっとわかった気がした」159cmセッター中川つかさの本音「バレーボールが嫌になるぐらい苦しかった」
posted2026/06/05 11:03
今シーズンも日本代表に名を連ねたセッター中川つかさ(NECレッドロケッツ川崎)。今年8月で26歳になる
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
JVA/AFLO SPORT
6月3日、 女子バレーのネーションズリーグが開幕した。
日本代表にとって今シーズン最大のターゲットは8月のアジア選手権とはいえ、世界ランキングに影響するネーションズリーグは今季初の公式戦で、メンバー争いも兼ねる重要な大会だ。フェルハト・アクバシュ監督のもと、新体制で臨んだ昨シーズンは4位と好成績を残した。五輪出場権が懸かるアジア選手権への決意も含め、5月11日のキックオフ会見に登壇した選手たちは、誇らしげに胸を張り、今季の目標を口々に述べた。
いよいよ始まる、という空気が漂うなか、セッター中川つかさの何げないひと言が気になった。
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「(ロス五輪まで)たった2年なんですけど、5年か6年ぐらいに思うぐらい長く感じている自分もいる。こんなふうに思うのは、今までで初めて。それぐらい、(SVリーグでの)今シーズンはバレーボールをするのが苦しかったです」
あの日のことが頭に浮かんだ。
涙する選手のなかで、一人、中川つかさは怒っていた。
涙を流さなかった司令塔
4月18日、SVリーグ・レギュラーシーズン1位のNECレッドロケッツ川崎と、同4位の大阪マーヴェラスが激突したチャンピオンシップのセミファイナル。
ホームアドバンテージもあるNECを有利と見る声が多い中、勝ったのは昨季王者のマーヴェラスだった。経験豊富なアウトサイドヒッター田中瑞稀、林琴奈が抜群の安定感と勝負強さを発揮し、NECは連敗を喫してファイナル進出を逃した。
エースの佐藤淑乃は呆然とした表情で涙を浮かべ、主将の山田二千華はチームカラーの赤で染まった会場の声援に感謝を伝えながら涙する。試合に出ていた選手だけでなく、ほとんどの選手が泣いていたが、中川だけは違った。
試合を終えるとすぐにコートに背を向け、涙を浮かべることもなく、ベンチにいるコーチのもとへ足を進めた。

