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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「和田(一浩)さんと心中してやる」現役ドラフトで中日に移籍、細川成也は“ラストチャンス”に賭けた「立浪監督から言っていただいたのが…」
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHaruka Sato
posted2023/11/18 06:03
昨季までDeNAに6年間在籍も通算123試合出場にとどまっていた細川。今季140試合に出場したブレークの裏側を本人が明かした
大食漢で知られる細川の胃袋を支えた“恩人”の一人は、今季から中日にトレード移籍した涌井秀章だ。単身赴任だったこともあり、他の若手選手ともども、よく食事に誘ってもらいご馳走になった。焼肉店に行った際には、細川がライスを注文しすぎて店の米がなくなってしまったというハプニングもSNSに上がっていたが……。
奥の席で加藤会をしていたのでこちらも負けじと加藤会。
— Hideaki Wakui (@wakuhide16) April 19, 2023
1番年下のブライトが上座
細川が食べ過ぎてお店のご飯が無くなりましたとさ(笑) pic.twitter.com/7kZXl8I0TH
「お店が炊いていた米が元々少なかったんじゃないですかね(笑)。でも本当に『ライスください』って言ったら、『もうないです』って言われたりすることはありましたね。涌井さんは本当にいい方で、一緒にご飯に行くといつも腹一杯食べさせてくれてありがたい。何度も連れて行ってもらって申し訳ないくらいです。一緒のタイミングで今年から中日に入ったのですごく心強かったですし、涌井さんがいてくれて本当によかったです」
DeNAでの地道な毎日が、ここで活きたのかな
1年前には想像すらできなかった景色が細川の目の前に広がっている。新天地の新しい生活、指導者との出会い、仲間たちと過ごす時間……。覚悟を決めた「ラストチャンス」が、こんなにも多くの出会いを運んできてくれた。
「本当に充実しているなと感じます。僕としてはベイスターズで過ごした6年間、楽しいか、楽しくないかと言われれば楽しくない6年でした。二軍生活が多かったですから。でも、その地道な毎日が、ここで活きたのかなとも思うんです。苦しくて先が見えない時でも僕なりには頑張って練習してきた。その積み重ねがここで実を結んだのかな、と。課題は多いですが、もっともっと練習して、さらに変わったと自分で思えるようになりたい。ベイスターズと試合をした時なんかに、『成長したな』と色々な人にも思ってもらえるように……。まだまだ、自分はできると思っているので」
<「DeNAでの苦闘」編とあわせてお読みください>