「キャンプの時から、監督に『今年は三振を全く気にせず振ってこい』と言っていただいた。メンタル的にも楽になるような言い方をしてくれて、試合中、打席に入る前も和田さんや監督が『三振してきていいぞ』と声をかけてくれることもありました。だから変に小さくならず楽に打席に入れた。そういう面で気持ちの部分がさらに結果につながったこともあったのかなと思います」

シーズン序盤から目をかけていた立浪監督　©JIJI PRESS

課題は三振の数

　とはいえもちろん、来季へ向けての課題であることは明白だ。細川が塗り替えたのは、福留孝介やタイロン・ウッズ、トニ・ブランコといったスラッガーがマークしてきた三振数の球団記録。三振の多さは、それだけ1発を期待され、チャンスが与えられているということの裏返しでもある。

「来年は少しでも減らしていけるようにしていきたいです。もうちょっと体を上手く使えれば率も残るし、三振もちょっとずつ減っていくのかなって。それは課題として今、色々と取り組んでいます」

焼肉屋での“米騒動”

　そう話す表情が明るいのは、何よりの変化だろう。新天地では、チームメートとのいい出会いもあった。今季、2000安打に到達した大島洋平や捕手の木下拓哉ら、ベテランからは折々にアドバイスを受ける。単身で暮らす名古屋や遠征先で、チームメートと食事を共にすることも多いのだという。

「最初は緊張したんですけどみんな優しくて、色々とご飯も誘ってくれました。小笠原（慎之介）さんの家でバーベキューに参加させてもらったこともあります。僕の誕生日（8月4日）には、焼肉屋さんでご飯を食べていたら慎之介さんと福永（裕基）さんがサプライズでデザートやお酒を用意してくれていて嬉しかったですね。そのお礼で慎之介さんの誕生日（10月8日）には、ヘッドホンのプレゼントを家まで届けに行きました」

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