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バレーボールPRESSBACK NUMBER
中垣内祐一が“米農家”に異例の転身「高橋藍だって30年経てば…」56歳になった“元スーパーエース”の意外すぎる第二の人生
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byNumberWeb
posted2023/11/14 11:01
1990年代の男子バレーを牽引した中垣内祐一(56歳)。日本代表監督を退任した後は、故郷・福井に戻り家業を継いでいる
新米の出荷作業に追われたこの秋も、五輪予選では日本代表を含めた数試合で解説を務めた。翌朝、1限から授業が組まれていたため、試合解説を終えた直後に深夜バスで福井に戻ることも考えていたが、試合時間が延びれば深夜バスすら乗り損ねる状況を危惧し、大学の配慮で休講になった。
改めて周囲のサポートへの感謝を抱くと共に、チームの力で勝利とパリ五輪出場権をもぎ取った男子バレー日本代表の姿を目の当たりにする喜びも存分に味わった。
「自分が監督として何をしたとか、そんな感情は全くないです。むしろ今は、ただのファンというか、親戚のおじちゃんみたいな気分かな(笑)。よく知る選手やスタッフが頑張っている姿を応援する。幸せだし、まぁ楽しいですよ」
希代のスパイカーからバレーボール日本代表の前監督、そして大学教授、かつ米農家。
「もっちりしたお米だから、冷えてもおいしい。おにぎりで食べるのがオススメだね」
各国でバレーボールのリーグ戦が行われる11月。新米の季節だ。<前編から続く>