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朝倉未来にYA-MANが痛烈批判「こんな人間が格闘技界のトップだとダサくなる」…まさかの対決に“BD論争”、渦中の男は何を思うのか?
posted2023/11/10 17:04
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph by
Susumu Nagao
いったい誰が、このマッチメークを予想できただろうか。11月4日の記者会見で、YA-MANと朝倉未来の一戦が発表された。舞台はYA-MANがプロデュースするキックボクシングイベント『FIGHT CLUB』(11月19日・場所非公開)。3分3ラウンドのスタンディングバウト、オープンフィンガーグローブ着用による「勝敗はKO決着のみ」というルールだ。
「こんな人間が格闘技界のトップだとダサくなる」
伏線はあった。7月30日の『超RIZIN.2』でヴガール・ケラモフに完敗を喫したあと、朝倉は「試合が終わってから一回しか練習していない。格闘技への意欲がなくて」と冗談交じりながら実業家モードにシフトチェンジする気配を漂わせた。
そんな朝倉に対して、YA-MANは「昔のギラつきがない」と痛烈に批判。それまでは朝倉の練習拠点であるトライフォース赤坂(現JAPAN TOP TEAM)で積極的に出稽古を実施していたが、「教わることは何もない」と絶縁宣言まで口にした。
筆者は「あえて厳しい言葉を投げかけることで、かつて尊敬していた朝倉の闘争本能にもう一度火を付けたいのでは?」というYA-MANなりの“愛のムチ”だと想像した。案の定、4日の会見で、YA-MANは朝倉への批判が全てこの一戦のための布石であったことを明かした。
「SNSはそういうためのものだと思っている。あれで火が付かなかったら、格闘家として復帰するのかな? という感じだったので」
YA-MANはなおも“口撃”を続けた。
「朝倉未来はケラモフに負けてやり返そうと思わないのがダサい。こんな人間が格闘技界のトップだとダサくなるんで、俺が昔の朝倉未来を呼び戻します」
一方の朝倉も、会見前にSNSで「今月の19日にYA-MANと試合してくれってオファーきてんだけどさ、何で相手の興行でしかも知名度も上な俺が相手のルールに合わせないといけないんだろう」と疑問を呈しつつ、「まあ面白そうだから」と興味を示していた。
4日の記者会見では、YA-MAN軍団と朝倉軍団による3対3の対抗戦もあわせて発表された。会見は2部制で行なわれ、第1部では対抗戦以外の4カードが発表された。