酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
《阪神2位指名》「椎葉(剛)の評価が高く、少し怖い感じも」いつもは19時台から本番だが…「え、俺?」最多6人・独立L徳島の会見舞台ウラ
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2023/10/30 17:00
阪神ドラフト2位指名に喜びで顔を上気させる椎葉剛。右は岡本哲司監督
今年の前半戦、茶野はオリックスのリードオフマンとして目覚ましい活躍をした。後半戦は息切れした感があるが、茶野の活躍によって「徳島にはいい選手がいる」とNPBが改めて注目したのは間違いないところだ。
記者会見で「対戦したい選手は?」と聞かれた宮澤太成は「茶野さんと対戦したいです」と語った。
徳島でも圧倒的な人気がある阪神タイガースに2位指名された椎葉に質問が集中するのは自然なことだろう。ファンから椎葉に「今年の日本シリーズは、どっちが勝つと思うか?」と質問が飛ぶ。「そりゃ阪神の4勝0敗です」と椎葉は即答して、会場がどっと沸いた。
「NPBに入りさえすれば、自分で道を切り拓く」という決意
昔の独立リーグでは「大学に入ったつもりで4年間頑張って、その間にドラフトにかかればいい」というコメントが多かったが、ここ数年、徳島で話を聞く選手は、ほぼ全員が「NPBに行くために徳島に来た」と語る。
そして「社会人なら高卒で3年、大卒で2年経たないとドラフトで指名されないが、独立リーグなら1年で行ける」というのだ。そして「育成だってなんだっていい、NPBに入りさえすれば、自分で道を切り拓く」と口をそろえて言う。
こうした、たくましい選手たちが、独立リーグのステイタスを押し上げていく。彼らの未来に期待したい。