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《阪神2位指名》「椎葉(剛)の評価が高く、少し怖い感じも」いつもは19時台から本番だが…「え、俺?」最多6人・独立L徳島の会見舞台ウラ

posted2023/10/30 17:00

 
《阪神2位指名》「椎葉(剛)の評価が高く、少し怖い感じも」いつもは19時台から本番だが…「え、俺?」最多6人・独立L徳島の会見舞台ウラ<Number Web> photograph by Kou Hiroo

阪神ドラフト2位指名に喜びで顔を上気させる椎葉剛。右は岡本哲司監督

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広尾晃

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 独立リーグの雄でNPBに数多くの選手を輩出している独立リーグ徳島インディゴソックス。2023年のドラフト会議では支配下、育成それぞれ3人ずつ、計6人がプロの扉を開いた。その当日会見の様子をNumberWebで伝える。

 例年の通り、筆者はドラフト会議当日、独立リーグの記者会見場にいた。ドラフト会議とは「だいたい指名は決まっている」と言われているが、他球団の動向もあって、指名は「水もの」だ。会議当日、指名を心待ちにしていても空振りで終わることだってある。それを避けるためにも「ドラフト指名実績のあるチーム」に取材に行きたい。

「調査書、何枚もらった?」「11枚です」

 徳島インディゴソックスは昨年まで10年連続(2013年から22年)で、ドラフト指名(育成含む)を勝ち取っている。これは明治大学の13年連続に続く記録だ。そして筆者は秋の取材で、徳島の選手が例年になく充実しているとも聞き、事前に選手から話を聞いていた。

 午後4時半過ぎ、藍住町の商業施設の会議室に設けられた記者会見場に、選手が姿を現す。今年は昨年に続いて8人いる。

 この8人はドラフト前までに、各球団から「調査書」を送付された選手たちだ。原則として「調査書」が届いていない選手は、たとえ高校、大学で「プロ志望届」を出していても、ドラフト指名はない。目の前にずらっと並んだ8人は「1枚以上調査書を貰った」選手たちなのである。

 会見場の通路で、今年の徳島の「目玉」とされる右腕投手、椎葉剛に「調査書、何枚もらった?」と聞くと「11枚」とのことで、これはすごい。2021年に熊本、火の国サラマンダーズの左腕・石森大誠は「12枚貰いました」と言っていたが、それに次ぐ記録だ。この年、石森は中日にドラフト3位で指名されたが、椎葉も上位指名が期待できると感じた。

 隣にいたシンクレアジョセフ孝ノ助にも「何枚?」と聞くと、「4枚です」とはにかむように言った。その枚数でも十分、すごいことなのだ。

指名の声を聴くのは通常19時を回るくらいだが

 ドラフト会議の様子を見守るため、椎葉を真ん中にして、8人の選手がずらっと座る。緊張した硬い表情だ。

【次ページ】 又吉と並ぶ「独立リーグ勢最上位ドラフト指名」に

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