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野ボール横丁BACK NUMBER
「よくて外れ1位じゃないですか?」ドラフト有力・東松快征が本音で語る“18歳の自己分析”…「厳しいプロの世界、成功に何が必要?」
posted2023/10/26 06:02
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
JIJI PRESS
大学生投手が空前の豊作といわれる今年のドラフト戦線にあって、高校生ピッチャーとして、大阪桐蔭の前田悠伍とともに争奪戦が予想される左腕・東松快征(とうまつ・かいせい)、18歳。10月26日のドラフト会議を直前に控えた10月某日、本人インタビューで聞いた冷静な自己分析……「冷静に見れば、よくても『外れ1位』じゃないですか?」。〈#2/#1へ〉
同じ左腕・前田悠伍をどう見るか?
――この4月に開催されたU−18の代表候補強化合宿には呼ばれましたが、最終的には、代表チームに招集されませんでした。正直、少し落ち込みましたか。
東松 いや、すぐに切り替えました。夏の大会で結果を出せませんでしたし、世界大会は球数制限とかもあるので、タイプ的に向いてないのかなというのもありましたし。落ち込んでいる暇があったら、ドラフトに向けてがんばろうと思っていたので。
――代表候補の強化合宿は同世代の一流選手が集まっていましたが、そのときの印象はどうでしたか。
東松 ストレートは自信を持っていいんだなと思えましたけど、大阪桐蔭の前田(悠伍)のチェンジアップとかスライダーは、すごいなと思いましたね。自分の方が劣っているなと思いました。
――でも、真っ直ぐだけなら勝っているな、と。
東松 そうですね。ただ、前田のストレートは、球質がきれいで、投げミスが少ない。キャッチボールをしたんですけど、2段階、上がるような感じだったんです。スーって伸びてきて最後、もう一回、グラブが押されるような感じになるというか。
――回転数の違いなのでしょうか。
東松 いや、回転数は自分の方が上だと思います。2580ぐらいあるので。それよりも投げ方じゃないですか。前田の方が軸をうまく使えている気がします。
――前田投手はすごく気が強そうに見えますよね。