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岡田彰布が嬉しそうに「森下翔太、いいでしょう」…恩師・安藤統男が語る“岡田が名将たる所以”「話題の『アレ』は単なる言い換えじゃない」 

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長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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photograph byHideki Sugiyama

posted2023/10/23 11:05

岡田彰布が嬉しそうに「森下翔太、いいでしょう」…恩師・安藤統男が語る“岡田が名将たる所以”「話題の『アレ』は単なる言い換えじゃない」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

岡田彰布監督のもと、クライマックスシリーズも危なげなく勝ち抜いた阪神タイガース。元監督の安藤統男が語る“強さの理由”とは

岡田監督最大のヒットは「アレ」を思いついたこと?

 前回優勝時は40代から50代に差しかかる時期だった岡田も、すでに65歳となった。円熟味を増す采配に、安藤は全幅の信頼を寄せている。

「前回監督だった頃と比べると、今年は表情が穏やかだったでしょう。テレビを見ていてもゆったりと構えているように見えます。だからこそ、『アレ』というフレーズも思いついたんだと思いますよ。単なる言葉の言い換えに過ぎないように思えるかもしれないけど、監督というのは、常に『優勝』という言葉にプレッシャーを感じているものなんです。岡田は『アレ』という言葉で、その意識を薄めることに成功しました。それこそ、ベテラン監督ならではのヒットだと思いますよ」

 クライマックスシリーズも3連勝で順当に勝ち抜いた。悲願の日本一に向けて、阪神OBとして岡田に対する期待も大きい。

「打線は水ものだから、短期決戦はどう転ぶかはわかりません。でも、ペナントレースでも、“ここが勝負どころだな”と思っていた9月に圧倒的な強さを見せて優勝を決めました。今年のタイガースには勢いがある。ぜひ、岡田にはもう一度胴上げ監督となってほしいです」

 ルーキー時代から見守ってきた「愛弟子」の歓喜の瞬間を、84歳の安藤は待ち望んでいる。

<前編から続く>

#1から読む
「なぜ岡田彰布を使わないのか」1980年、阪神ファンが激怒した“大騒動”の内幕とは? 当時を知る安藤統男の証言「ブレイザー監督の考えは…」

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