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「大谷は岩手県外では有名じゃないんでしょ?」まさかの反応…大谷翔平に“熱狂はしない”地元民「あの頃は普通の野球少年に見えてたけどなあ」
text by
YukoYuko
photograph byYuko
posted2023/10/14 11:01
現・奥州市にある「みずさわ 道の駅」
7つ作られた“大谷さんの手”のナゾ
それから、例のものを見に向かった。水沢女子が「ここが本当にオオタニさんの地元かって思うくらい、なんにも飾ってないんですよ。あるとすれば……」と語っていた、あの<手>である。聞くところによれば、奥州市役所と「伝統産業会館」にあるらしい。
まず市役所へ行ってみた。お願いしたわけでもないのに、なぜか<手>のところまで連れて行ってくれる、ご親切な市役所職員。
そして……あった。黄金の手だ!
この<手>は、日ハム時代の鎌ケ谷スタジアムで、大谷選手に実際に握手のポーズをとってもらい、型どりをして作ったもの。もちろん実物大だ。握手をしてみたが、手のサイズは予想よりも小さい。
「そうおっしゃる方、けっこういるんですよ」と職員さん。
この手であのスライダーを投げ、ホームランをかっ飛ばしてきた。そう思うと、しみじみ感慨深い。
「水沢江刺駅」前の伝統産業会館にも行ってみた。水沢は南部鉄器(水沢鋳物)の発祥地。その鋳型の技術を活かして、オオタニさんの<手>は作られた。
ところで、事前調査によるとこの<手>は7つ作られたようなのだ。市役所職員さんからは、市役所内に展示品とイベント用と2つあると教えてもらった。産業会館の職員さんによると「ここと花巻東高校、姉体小、あと日ハムさんにありますよ」とのこと。それで6つ。えっと、あと1つはどこへ?
産業会館の向かいの水沢江刺駅に行くと、大谷選手の展示コーナーと併設して、ミュージシャン大瀧詠一さんのレコードや年譜の展示コーナーがあった。稀代のメロディメーカー、大瀧さんは江刺郡(現:奥州市)の出身。オオタニさんとオオタキさんを生んだ町、かっこいいぜ!
新幹線の発車音が「♪想い出は モノクローム 色を点けてくれ~」(「君は天然色」)なので、旅の途上で聴くと、きっとテンションが上がりまくるはず。