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「大谷は岩手県外では有名じゃないんでしょ?」まさかの反応…大谷翔平に“熱狂はしない”地元民「あの頃は普通の野球少年に見えてたけどなあ」 

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posted2023/10/14 11:01

「大谷は岩手県外では有名じゃないんでしょ?」まさかの反応…大谷翔平に“熱狂はしない”地元民「あの頃は普通の野球少年に見えてたけどなあ」<Number Web> photograph by Yuko

現・奥州市にある「みずさわ 道の駅」

大谷少年を知るスポーツ用品店へ

 翌10月9日はスポーツの日。市内のスポーツ用品店「オイカワスポーツ 原中店」へ行ってみることにした。

 このお店は、水沢女子が小学校から高校まで同級生だった「オイカワ君」の実家である。オイカワ君は当時甲子園を狙えるチームだった市内M高校のエースピッチャー。今は県外で働いていてお店にはいなかったが、店主のお父さんがいろいろ教えてくれた。

「うちではね、みんな野球をやってたけど、あの子がね、いちばんセンスがあったんですよ」

 水沢女子も強くうなずいている。

「大学に進んでからも野球やって。でもね、今はやめちゃったの……」

 そうなんですか。お父さんは寂しそうである。でも、野球少年全員がプロ野球選手を目指すわけではないし、それが普通……とも思うが、M高時代のオイカワ君がさぞかし誇らしかったのだろう。

 お父さんは、野球少年らが写っている一枚の集合写真を見せてくれた。

「これは水沢リトルで撮った写真で、この眼鏡をかけているのがうちの孫、この背の高いのが大谷君ですよ」

「あの頃は、普通の野球少年に見えてたけどなあ」

 ええっ?! 改めてまじまじと写真を見せてもらう。たしかにこれ、大谷君だ。聞けば店主は、何十年もの間、毎日水沢リトルの早朝練習に出かけ、少年たちの見守りや時には審判などもやりながら、チームをサポートしてきたのだという。少年時代の大谷君を間近で見ていた人物なのである。

「あの頃は、普通の野球少年に見えてたけどなあ」と笑っていた。

 大谷モデルのグローブと地元野球チームのキャップを買って(2つで3千円でいいよ、とざっくりした値段で売ってくれた)、私たちは店を出た。

 帰り際、「大谷は地元では有名だけど、県外ではそうでもないんでしょう?」と控えめな店主が言うので、

「いやいやいや、めちゃくちゃ有名ですよ! 世界的に!!」とお伝えした。

【次ページ】 7つ作られた“大谷さんの手”のナゾ

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