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スポーツ名言セレクションBACK NUMBER
「ショウヘイが屋根の上まで飛ばしたぞ!」トラウト大喜び…大谷翔平とエ軍の友情「ここにいてほしい」〈メジャー日本人初HR王〉
posted2023/10/02 18:10
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
見たか! 屋根の上までボールを飛ばしたぞ。
(マイク・トラウト/Number1069号 2023年3月9日発売)
◇解説◇
ホームラン数争いの最上位に、日本人選手の名前がある。そんな日が来ると想像した野球ファンも——大谷翔平が二刀流選手として羽ばたき始めた10年前には、想像できなかっただろう。
右ヒジや脇腹のケガなどに見舞われて9月中旬に“シーズン終了”となりながら、135試合で44本塁打。ガルシア(39本)、ロベルト(38本)、ジャッジ(37本)らの追撃を振り払い、自身メジャーで初となる打撃主要個人タイトルを獲得した。
WBC開幕前のキャンプでも驚愕の一撃を放っていた
アーチ量産の予感は、2月中旬から始まったエンゼルスのキャンプで漂わせていたようだ。今季から使用するバットはより硬く反発力のあるメープル材としたことで、さらに破壊的な打球音(思えばWBCオーストラリア戦の特大弾もそうだった)へと進化した。
そこで迎えた全体キャンプ初日、フリー打撃に臨んだ大谷は22スイングで柵越え10本を数えたそうだが、そのうちの1本はライト後方にあるクラブハウスの屋根にブチ当てる超特大の一撃だったそう。これにはエンゼルスの象徴であり、のちにWBC決勝で名勝負を繰り広げることになるトラウトも、ただただ大はしゃぎしていたそうだ。
彼ほどのレベルの二刀流は簡単なことではない
<名言2>
(大谷は)よくバットを振っているよ。
(アルバート・プホルス/NumberWeb 2023年7月3日配信) https://number.bunshun.jp/articles/-/857972
◇解説◇
日本列島を興奮の渦に巻き込んだWBC優勝。その余韻に浸ることなく——しかし勢いは持続したまま大谷の2023シーズンは始まった。3・4月は投手として4勝負けなし、打者として7本塁打を放つ。5月こそ成績がやや小康したものの、得意の6月に大爆発する。