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スポーツ名言セレクションBACK NUMBER
「ショウヘイが屋根の上まで飛ばしたぞ!」トラウト大喜び…大谷翔平とエ軍の友情「ここにいてほしい」〈メジャー日本人初HR王〉
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2023/10/02 18:10
大谷翔平が日本人メジャーリーガーで初となる本塁打王を獲得した
<大谷翔平:2023年6月の成績>
打者:打率.394 15本塁打29打点4盗塁 OPS1.444
投手:防御率3.26 2勝2敗30.1回37奪三振
2日に1回はスタジアムにアーチをかける量産状態で、なおかつ先発ローテーション投手としてもしっかりと仕事をした成績。30日には自己最長となる「150.1m」の超特大30号本塁打を放つなど――当然のごとく月間MVPに選ばれた。
2021年から続く二刀流での大活躍によって、エンゼルスという球団を超えて大谷がメジャーリーグの顔の1人になったことを意味する。それは大谷のルーキーイヤーにチームメートとなり、MLB史上4位となる703本塁打を放ったプホルスも常に認めるところだ。
「彼ほどのレベルの二刀流は簡単なことではない。脱帽するね」
かつて大谷が参考にしたという「ヒールダウン打法」の名人もまた、そのパワーと努力を惜しまない姿勢を称賛していた。
エンゼルスが泣いた負傷禍と、ウォードの不運
<名言3>
彼は野球界で最高のプレーヤーで、やっぱりここにいてほしい。
(テイラー・ウォード/NumberWeb 2023年8月3日配信) https://number.bunshun.jp/articles/-/858301
◇解説◇
今シーズンのエンゼルスと大谷を語るうえで触れなければいけないトピックが「負傷禍」である。
終盤戦で無念の離脱となった大谷はもちろんのこと、トラウトの左有鉤骨骨折、スタッシやオホッピーといった捕手勢、元打点王のレンドンも満足に試合に出る状態になく、終盤戦では開幕スタメンがほぼ名を連ねていないという緊急事態に陥ることも。それはチーム、大谷双方にとって悲願であるポストシーズン進出に向けてあまりにも大きなダメージとなった。
トラウトらが離脱したエンゼルスの7月の不運ぶりを象徴したのは、29日のブルージェイズ戦。4番に入ったウォードだったが相手投手の150kmに迫るボールが顔面に直撃し、骨折の憂き目にあった。その後チームは緊急補強でグリチックとクロンが加わったものの、22年シーズンに打率.281、23本塁打65打点を残したスラッガーを失ったのはあまりに痛かった。