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スポーツ百珍BACK NUMBER
大谷翔平グッズ収集で総額2500万円超え! ボール、ロジン、兜まで…大谷を“好きすぎる”越谷の歯医者が語る「待合室を“ショールーム”にした理由」
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byTakashi Shimizu
posted2023/09/04 11:01
埼玉県越谷市にある、「かみむら歯科・矯正歯科クリニック」の待合室。大谷翔平グッズが揃いも揃った、この展示ルームを作った歯科医に話を聞いた
「オークションで初めて落札したのは2021年のことです。実際に大谷選手が使用したグッズが欲しいな……と思って、ロジンバックを買ったんです。それ以降、オークションサイトを見ていると、その都度良いグッズが出ると欲しくなってしまうものなんですよね(笑)」
医院内で展示をはじめた理由
現在、MLBの試合で使用された野球関連のグッズは、MLB公式サイトでオークションされている。オークションの対象になるのは、ロジン、バッティンググローブ、折れたバット、スタメン表、初のピッチクロック違反を取られた時のボールまで……上村理事長はそれを実際に集めている人だったのだ。
「そうやってオークションで購入していると、結局のところドンドン溜まってくるわけです。最初の頃はそれを倉庫の中に入れていたんですけれど、段ボールの中に入れておくだけでも仕方ないのかなと思って、2022年暮れごろに展示室を作って、患者さんにも見てもらえるように開放しようと決めたんです」
同クリニックはもともと、様々な趣向を凝らしたフロアをロビー付近に作っている。例えば大谷グッズ展示室の逆側に広がる、キッズルーム。木のオブジェから降りてくる滑り台やボール遊びゾーンがあるなど、子供達に“歯医者を怖いものだと思わせない”ような空間づくりをしている。大谷グッズ展示室はもともとカフェルームだったそうだが、これだけの活躍を見せる大谷の足跡を振り返ってもらおうと、飾ることにしたのだという(壁にはアマチュア~NPB時代を含めた“大谷さん年表”を作るほどの熱の入れようだ)。
内装だけで500万円!
しかしこれだけの貴重なグッズの数々である。防犯対策をしなければだよな……と思った。ちょっと下世話だけど、聞きたくなってしまうのは総工費である。いったいいくらかかっているのだろうか。