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「ショウヘイは対応できない」会見室は騒然…大谷翔平まさか“緊急降板→靭帯損傷公表”のその時、TVが映さなかった“現場の異様な雰囲気” 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/08/25 17:05

「ショウヘイは対応できない」会見室は騒然…大谷翔平まさか“緊急降板→靭帯損傷公表”のその時、TVが映さなかった“現場の異様な雰囲気”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

8月23日(日本時間24日)ダブルヘッダー第1試合。マウンド上でネビン監督と話し合った後、緊急降板となった大谷翔平

「何かあったのか…?」ザワついた会見室

 異変は続いた。通常なら、早い回で降板したとしても現行のルールではDHで出場が可能。だが、この日は3回の第2打席で代打を送られた。ベンチにも姿はない。第1試合を終えてネビン監督は、大谷が右腕の検査を行っていたことを明かした。ダブルヘッダーの試合間で、第1試合の先発投手はメディアの取材に応じるのが通例。だが、球団広報は「今、大谷は対応できない。可能なら、第2試合が終わった後に」と、現地メディアに通達した。

 何かあったのか……。仮に第2試合で大谷が欠場すれば、体の状態に重大な異変があったのではないかと察知できたが、DHでいつも通りに出場。二塁打を放ち、レッズの新人選手たちと談笑する場面もあった。杞憂かと思った直後に、ショッキングなニュースが飛び込んできた。

 第2試合を終え、会見室に集まっていたメディアに向けて球団広報がアナウンスをした。「監督の後に、ペリー(・ミナシアンGM)が対応する。ショウヘイは今夜、対応できない」。周囲はザワついた。大谷に何か異変があったことは、間違いなかった。最初に会見に臨んだネビン監督に、大谷の状態に関する質問が飛んだが、「ペリーが話す」との回答だった。

ロッカーの椅子には、大谷のバッグが置かれたまま…

 その後、ミナシアンGMが検査結果を公表。靱帯の損傷が発覚した。矢継ぎ早に、手術の予定や今後の見通し、痛みを訴えてはいなかったのか、打者で出場を続けるのか、遠征先に同行するのかなど、さまざまな質問が飛んだ。

 会見が終了し、クラブハウスが開放された。だが、大谷がロッカーに姿を見せることはなかった。椅子の前には遠征用のバッグが置いてあった。

【次ページ】 5年前の“靭帯損傷の日”と重なる点

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