オリンピックへの道BACK NUMBER
「自分が幸せになることで…」ウエイトリフティング・三宅宏実(37歳)が語っていた“結婚観”…背景に「尊敬しています」と語る“両親の存在”
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2023/08/18 17:05
2016年のリオ五輪で銅メダルを獲得した際の三宅宏実と父・義行氏
「自分自身が幸せになることで、きっと他の人も、周りも幸せになれるんじゃないかなと思います」
そこにも、自身が育まれた時間が影響していただろう。
取材者が感じてきた“誠実な人柄”
東京五輪ののちに引退して、指導者としての道を歩んできた。選手の頃から、「思いやりがある人であること。これは欠かせないものだと思っています」と話し、三宅自身、例えば取材には、成績がよいときでも悪いときでも真摯に対応し、投げやりな態度を見せたことは一度もなかった。取材が終わればしっかりとおじぎと挨拶を欠かさない、そういうアスリートだった。
「周りも幸せになれるんじゃないかな」と語ったように、自身を尊重してサポートしてくれた両親のように、確固とした土台をこれからさらに築き、指導や育成に、普及に打ち込むはずだ。競技生活を通じて見せてきた芯の強さと強い意思とともに、新たな時間を築いていくことになる。
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