「高校と大学の時は、恋愛禁止でした。今は、そういうのはなくて、私は監督と恋バナとか普通にしています（笑）。下の世代の子が話をしているかどうかは分からないですが、私はオープンに監督に話すことで、そこを踏まえて自分の話を聞いてもらっていますし、気を使ってくれたりもするので隠さずに話をしています。恋愛の方にばかり行くと困りますが、競技が一番だというのはみんな理解していますから、それでどうこうなる選手はいないですね」

　恋バナは、練習後のダウンなど監督と一緒に走っている時が多いという。森の話を聞いていると、監督ともよい関係が築けているのが読み取れる。

©Nanae Suzuki

森がツイッターを始めた理由

　森は、オンオフをしっかり分け、オフもきちんと取るタイプ。平日の練習と練習の合間は仮眠をとったり、ドラマやアニメを見て気分転換をしたり、回復のためのケアをしている。完全オフの日は、陸上のことを忘れて好きなことをする。森は、オフの様子をよくSNSに投稿している。

今年2月のいちご狩り　写真は本人のツイッター（現在はX）より

「オフは、おいしいものを食べに行ったり、ショッピングしたりしています。陸上の選手って、競技だけのイメージが先行しがちですし、普段は試合の時の私しか見ることができないので、SNSではオフの素の自分を出すようにしています。そうして目一杯遊んで、月曜日からスイッチを入れて練習を頑張る感じです」

　森がツイッター（現在はX、以下同）を始めたのは入社1年目の5月だった。

「SNS をするまでは、試合でしか応援してくださる方にアピールする場がなかったんです。SNSで自分のことをもっと知ってもらって、応援したいなと思ってくれたらいいなと思って始めました。徐々にフォロワー数が増えていったのは嬉しかったですね。自分を応援してくれるだけじゃなく、陸上に興味をもってもらえるようにもなりましたし、地元の友人にも自分は頑張っているよと報告できる場ができたのも良かったです。自分から何か制限して、これは投稿しないとかはないです。一つ気を付けているのは投稿の時間ですね。あまりに遅いと、こんなに遅い時間に何やってんだーみたいな声も出てくるので（苦笑）」

同い年の、はとこが店長を務める表参道の美容院で髪を切ってもらった時の一枚　写真は本人ツイッター（現在はX）より

SNSの閉鎖も考えた3年前の出来事

　森選手のツイッターやインスタグラムは、レースに関するものもあるが、たしかにオフの時の表情が弾けていて、楽しさが伝わってくる。SNSでは好意的な声も寄せられるが、一方で誹謗中傷にさらされ、一時は閉鎖を考えたこともあった。

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