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“世界一”を知る「なでしこ新ヒロイン」の素顔…宮澤ひなた「サッカーで夢が叶うなら嬉しい」、長谷川唯「もっと突き詰めれば上を」
posted2023/08/09 10:30
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Katelyn Mulcahy - FIFA/Getty Images
<名言1>
大好きなサッカーで夢が叶うなら嬉しいですね。
(宮澤ひなた/Number958号 2018年8月2日発売)
◇解説◇
爽快な“なでしこカウンター”のフィニッシャーとして、宮澤ひなた(23)が一躍脚光を浴びている。オーストラリアとニュージーランドで開催されている女子W杯、初戦のザンビア戦で2ゴールを挙げて5-0の大勝発進の火付け役になると、世界を驚かせたのは第3戦スペイン戦でのこと。ボール保持に優れる相手を一発で仕留めるカウンターを2度も見舞い、チーム1点目と3点目をゲットし、4-0の痛快な大勝に貢献した。
そして迎えたノルウェー戦、2-1と日本1点リードながら体格に勝るノルウェーにやや主導権を握られそうになった中、藤野あおば(19)のスルーパスに完璧な裏への抜け出しを見せ、ダメ押しゴールを奪い取った。ザンビア戦に続いてプレイヤーオブザマッチに選ばれるなど、日本の攻撃に不可欠な存在となっている。
女子U-20W杯優勝メンバーの宮澤が語っていたこと
2018年のU-20W杯で優勝を経験した宮澤。2年後の2018年には10代ながらフル代表にも招集されている。その年にはベレーザ加入直後ながら開幕9試合で4ゴール4アシストをマークするなど、持ち前のスピードを生かしていた。
「高校までは自由に、自分が主体になってプレーをさせてもらっていました。いまのチーム(ベレーザ)は真逆でみんなうまくて、そのなかで自分も力になりたいと思いながらやっていますし、ワクワクしながらプレーしています」
21年からマイナビ仙台レディースに移籍し、そこでも主軸として活躍。22年なでしこジャパンの国際Aマッチでも13試合4得点と、しっかりと結果を残してきた。チャンスをものにして夢を叶える。5年前に語った思いがまさに今、W杯という舞台で現実になっている。
右サイドを任される清水が語っていた「幸せ」とは
<名言2>
こういう雰囲気で試合ができるのは本当に幸せだなと感じました。
(清水梨紗/NumberWeb 2021年9月17日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/849849
◇解説◇
現在ウェストハムに所属する清水は、10代にしてサイドバックに転向して以降、世代別代表の頃から常に右サイドの攻守を任されてきた。スピードと運動量、さらにポジションを柔軟に取れるセンスの良さで、チームの3バック採用時には右ウイングバックも器用にこなす。
そんな彼女の良さが出たのはノルウェー戦だった。