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プロ野球“じつは育成選手を飼い殺している”問題「まだ8月なのに一軍の可能性ゼロ」「昇格率“わずか2%”の球団も…」あまりに厳しい待遇と現実 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2023/08/06 11:03

プロ野球“じつは育成選手を飼い殺している”問題「まだ8月なのに一軍の可能性ゼロ」「昇格率“わずか2%”の球団も…」あまりに厳しい待遇と現実<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年4月に行われたソフトバンク四軍の本拠地開幕戦セレモニーの様子

「今季一軍が消えた」選手たち〈パ・リーグ〉

<オリックス>

●中川颯投手(24歳)3年目、20年ドラフト4位
ウエスタン成績・12試合0勝0敗、0.51、奪三振率10.70
【評価】キレのある球を投げ込むサブマリン右腕。

<ロッテ>

●土肥星也投手(28歳)7年目、16年ドラフト4位
イースタン成績・22試合2勝1敗、防御率3.29
【評価】大型左腕でチェンジアップが武器。昨季終盤に肩を痛めて育成契約となるも、今季はファームで順調に登板を重ねている。

<ソフトバンク>

●奥村政稔投手(30歳)5年目、18年ドラフト7位
ウエスタン成績・6試合1勝1敗、防御率5.16
【評価】制球力がよく、小さく動くボールを武器にする。昨年は1軍4登板2先発で防御率0.90も右肘手術の影響で育成契約となった。

●中村亮太投手(25歳)3年目、20年育成ドラフト8位
ウエスタン成績・36試合3勝4敗、防御率2.93
【評価】150キロ超の直球とシンカーを武器とする中継ぎ右腕。昨季一旦支配下登録されるもオフに再び育成に。

●緒方理貢内野手(24歳)3年目、20年育成ドラフト5位
ウエスタン成績・38試合、打率.143、0本、1点、4盗塁
【評価】今季は振るわないが、昨季はウエスタン盗塁王に輝いた。

<楽天>

●清宮虎多朗投手(23歳)5年目、18年育成ドラフト1位
イースタン成績・29試合1勝2敗、防御率5.40、奪三振率10.46
【評価】150キロ台中盤の直球を投げ込む身長190cm右腕。

<西武>

●粟津凱士投手(26歳)5年目、18年ドラフト4位
イースタン成績・20試合1勝0敗1セーブ、防御率0.68
【評価】21年4月にトミー・ジョン手術を受けたことで同年オフ育成契約に。イースタン好成績も、右のリリーフ陣の層が厚い。

●伊藤翔投手(24歳)6年目、17年ドラフト3位
イースタン成績・17試合2勝0敗、防御率1.50
【評価】こちらも21年10月にトミー・ジョン手術を受けたことで育成に。1軍で通算47試合3勝の実績がある。

<日本ハム>

●柿木蓮(23歳)5年目、18年ドラフト5位
イースタン成績・27試合3勝1敗3セーブ、防御率2.34
【評価】大阪桐蔭高校時代に甲子園優勝投手に。昨季までファームでも安定感を欠いたが、今季は成績が良化。

 プロ野球では昨年オフに現役ドラフトが導入されて、救済された選手たちが各チームで素晴らしい活躍を見せている。育成選手の中にも環境が変わることで、花開く逸材が眠っている気がしてならない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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