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熱帯夜トンガ戦の勝利は“良薬”に? 敵将に「3、4年前の方が強かった」と言われたラグビー日本代表が“W杯まで1カ月”で強化すべきこと
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/08/01 11:03
試合終了間際に訪れたピンチの場面をジャッカルで阻止したHO堀江翔太。何よりも欲しかった“勝利”を掴んで国内最後のテストマッチとなるフィジー戦に臨む
では、外からの目はどうか。
日本の戦力について、トンガのトウタイ・ケフ・ヘッドコーチは記者会見でこう話した。
「個人的な意見だが、3、4年前の方が強かった」
4年前、同じ花園で日本はトンガを41対7で下した。4年前のこの試合前、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの母親が亡くなり、指揮官が急遽、帰国したことを思い出す。
あれから4年が経った。
サモア、トンガ戦での試合内容を見ると、日本は「ティア1」というよりも「ティア2」にカテゴライズされても仕方がないかと思う。それでも、まだ1カ月、強化の時間は残されている。
W杯前、日本でのテストマッチは週末のフィジー戦を残すだけとなった。先週末、フィジーは日本が敗れたサモアに対し、33対19と完勝を収めている(前半27対5)。
相手にとって不足なし。
日本国内で見られる代表戦は、今年はこれが最後。さて、日本代表はどれだけビルドアップできるだろうか?
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。