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テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平の番記者「サトウのごはんが2680円!」LAで驚く“円安事情” 「ショウヘイと帰ってきてね」遠征前、守衛さんからは手を振られ…
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byRonald Martinez/Getty Images
posted2023/07/31 17:13
大谷翔平を日々追う番記者に、スタジアム内外の日々を余すことなく日記としてしたためてもらった
トレードに関する質問は“素っ気なく”答えるものだと思っていたが、良い意味で裏切られた。トレード期限を終えても、シーズン終了後にはFAとなる。去就が再び注目されるのは必至だが、シーズン中の契約延長交渉に関しては「(ペリー・ミナシアンGMとも)そういう席を全然、設けていない。シーズンはシーズンで集中したい」と言い切っていた。
モニアックが語る“切り替え上手のショウヘイ”
《7月22日 パイレーツ戦(H):ヘルメット叩きつけ→指ヒラヒラ》
4打数無安打で3戦連続無安打。チームも零敗で連勝が4で止まり、アメリカンリーグ西地区4位に転落した。
自身もチームもフラストレーションがたまる展開だった。象徴的だったのは3回2死一塁のこと。外角のボール球のチェンジアップを振らされ2打席連続三振の直後、ベンチに戻ってヘルメットを棚に3度も叩きつけた。道具を大切にする大谷にとって珍しい行動だった。
それでも、大谷は気持ちの切り替えが上手い。
9回の攻撃中には、ベンチからモニアックとともに指をヒラヒラさせて相手投手へ念を送るような仕草がSNS上で話題になった。モニアックは「翔平がやろうと言い出したんだ。打者がいい結果を残せるるようにって〈JUJU(魔力)〉を送っていたんだ」と笑顔。今季ブレークのモニアックは試合前ウォームアップ中に大谷のそばに寄りそうことが多く、大谷の背中から学んでいることが多いという。
上半身裸のサンドバルをバチーン!
《7月23日 パイレーツ戦(H):守衛から「翔平と一緒にここに帰ってきてね」》
トレード期限前最後の本拠地主催試合。大谷はクラブハウスでスタッフに頼まれた複数のボールにサインを書き続けた。