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「ドイツは日本に連敗できない…最高じゃないですか」森保監督が描く2026年W杯のロードマップ…超貴重な秋の欧州遠征では“王道”で勝負?

posted2023/07/19 11:30

 
「ドイツは日本に連敗できない…最高じゃないですか」森保監督が描く2026年W杯のロードマップ…超貴重な秋の欧州遠征では“王道”で勝負?<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

強化試合4戦を終えた森保ジャパン。秋にはドイツ、トルコと対戦する欧州遠征を控えている

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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Kiichi Matsumoto

 新体制発足後、すでに4試合の強化試合を終えた森保ジャパン。9月にはカタールW杯のリベンジに燃えるドイツ、そしてトルコとの欧州2連戦が控えている。長らく日本代表を取材するフリーライター飯尾篤史氏がインタビューに応じた指揮官の言葉から「2026年W杯へのロードマップ」を紐解いた【全2回の#2/前編へ】。

 森保ジャパンのリスタートとなった今年3月のウルグアイ戦とコロンビア戦は、課題が噴出するようなゲームとなった。

 もっとも、指揮官によると、それも織り込み済みだったという。

 カタールW杯後の日本代表は、ビルドアップやボール保持のレベルアップに取り組んでいる。その第一歩として3月シリーズで“サイドバックのインサイドハーフ化”にチャレンジしたが、ボールはスムーズに循環しなかった。

「ノッキングしたほうがいいと思っていた」

「(W杯から)選手も変われば、スタッフも変わったなかで、できる限りの準備をしましたが、いろいろな修正点、課題が出たのは当たり前のことかなと。トレーニングは、2、3回だけ。ビルドアップの練習をやって、ディフェンディングゾーン、ミドルゾーン、アタッキングゾーンと全部やれればいいですけど、まずはGKのところからやっていこうと。トレーニングですごく落とし込むというよりも、これは絶対に忘れちゃいけないぞという働きかけをして、結果的に試合で出たことはトレーニングでやったことなんですね。全体的に戦術浸透はそこまでできなくて、一人ひとりが試行錯誤をしているなかで、そんなにうまく回ることもないだろう、という気持ちでした」

 新しいことにトライすれば、選手たちはどうしてもそれを表現しようとするもの。上積みしたポイントに傾倒しすぎたのは否めない。

 だが、森保一監督はその状況を歓迎していた。

「ノッキング(壁にぶつかる)したほうがいいなと思っていたんです。修正しなければならないポイントを共有できるので。もちろん、成功体験の上積みだけでチームが出来上がっていくのが理想ですけど、そんな平坦な道にはならない。アジア予選やW杯を見据えたときに、今はできるだけたくさんの修正点を深く共有することが、厳しい戦いで役に立つと思います」

【次ページ】 “自信”を得た6月シリーズの2試合

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