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〈大谷翔平29歳に〉ファウル直撃の審判を気遣い…23歳からメジャーで続く「ショウヘイ愛」サイ・ヤング賞腕「僕がおじいちゃんになったら」
posted2023/07/05 17:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
投打二刀流なんて、今の分業化されたメジャーリーグではどうやったら実現できるのか想像できない。
(ケビン・ミラー/NumberWeb 2017年12月15日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/829522
◇解説◇
大谷翔平は現地時間7月4日(日本時間5日)に行われたパドレス戦で「3番投手」として今シーズン17度目となる二刀流出場を果たした。6回にボガーツ、クロネンワースに連続ホームランを浴びるなど、5回0/3、5失点で4敗目、打者としても3打数無安打に終わった。降板時には指先を気にするしぐさを見せるなど、28歳最後のピッチングはほろ苦いものとなった。ただそれでも5回に迎えた無死一、三塁のピンチを無失点でしのぐなど粘りのピッチングを見せる場面もあった。
メジャー挑戦前から識者は二刀流に興味津々だった
大谷翔平が海を渡ってエンゼルスの一員となったのは2018年のこと。そこからの活躍は誰もが知るところだが……メジャー挑戦が正式に決定した2017年の年末から、すでにメジャー界隈では当時23歳だった「ショウヘイ・オオタニの投打二刀流」は話題になっていた。ケーブル局「MLBネットワーク」に出演した“強打だった元投手”、“投手から打者に転向した元選手”は「可能だと思うし、実現した時の自分たちがどう反応するのか興味深い」と口々に語っていたそうだ。
冒頭でコメントを紹介したミラーはメジャー通算1284安打、170本塁打を放ったスラッガーで、契約問題がなければ03年に中日ドラゴンズ入りしているはずだった(その後来日せず、レッドソックスに加入)。いわくつきの経歴の持ち主だが、MLBネットワークの解説を務めた際にミラーは、前代未聞の二刀流についてイメージできないと語りつつも、「可能だとは思う」という表現をしていた。ミラーらの言葉から、アメリカでも興味津々だったことがよくわかる。
メジャー初本塁打に当時の監督が語っていたこと
<名言2>
普段からショウヘイは、可能な限りバットを振って練習しており、その打撃のシャープさを保っている。
(マイク・ソーシア/NumberWeb 2018年4月4日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/830400
◇解説◇
2018年、アメリカでのルーキーシーズンで大谷は開幕直後から鮮烈な光を放った。