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なぜブアカーオは40歳でRIZINのリングに? 三浦孝太との師弟関係、かつてのライバルへの思いも「魔裟斗さんに健在をアピールしたい」
posted2023/05/04 17:04
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph by
RIZIN FF Susumu Nagao
5月6日の『RIZIN.42』で初めてRIZINのリングに上がるブアカーオ・バンチャメーク。対戦相手は元K-1 WORLD GPスーパーライト級王者の安保瑠輝也に決まった。
安保は少年時代にブアカーオに憧れ、かつてこのタイのレジェンドが在籍していたポープラムックジムに修行に行ったことを自身のSNSで明かした。その事実をブアカーオは覚えているだろうか。筆者も現地で取材したことがあるが、練習が終わるとブアカーオはシャワー代わりにジムの隣にある川に勢いよく飛び込んでいた。
エキシビションで佐藤嘉洋をKOした“事件”の真相
ブアカーオの日本でのファイトは、2013年10月に仙台で開催された『MAX MUAY THAI JAPAN』で佐藤嘉洋に判定勝ちを収めて以来、約10年ぶりとなる。ひとまわり以上年齢差のある選手と対戦することになるが、最近は年下とのマッチメイクが当たり前になってきただけに気にする素振りは見せない。
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「年齢差より、相手がどういうスタイルで挑んでくるのか。どういうテクニックを使ってくるのか。そういうことの方に興味があります。相手のスタイルを研究して、対策を立てるようにしていますね」
仙台で闘った佐藤とは2022年10月28日、タイの首都バンコクにあるラジャダムナンスタジアムで、正真正銘のエキシビションマッチで拳を交わした。日本のファンもノスタルジーを喚起されるカードだったが、2Rにブアカーオが佐藤をKOするという“事件”を起こしてしまった。
那須川天心vsフロイド・メイウェザー・ジュニア以来「常識」は崩れつつあるが、もともとエキシビションマッチとは「模範試合」を意味するものだ。ダウンやKOの発生はハプニングでしかない。