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「朝が来るのが怖かった」西田有志が苦しんだ“謎の症状”「もし大きな病気だったら、結婚もやめようと」不安な夜を支えた妻・古賀紗理那の存在 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byYuki Suenaga

posted2023/04/21 11:03

「朝が来るのが怖かった」西田有志が苦しんだ“謎の症状”「もし大きな病気だったら、結婚もやめようと」不安な夜を支えた妻・古賀紗理那の存在<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

原因不明の症状に悩まされていた西田有志。不安な日々を支えてくれた妻・古賀紗理那への思いを明かした

 最初の異変は高熱だった。

 普段は36度台の平熱が、37度後半から38度へ。しかもその状態が数日続き、当初は新型コロナウイルスの感染を疑ったが、抗原検査とPCR検査を繰り返しても陰性。「コロナじゃなかった」と安堵するも、熱は下がらず症状は悪化するばかり。倦怠感から始まり、夜中に悪寒で目覚め、30分以上熱いシャワーを浴びなければ寝られない。ゲーム中に体育館のLEDライトを見ただけで視界がぼやけ、ホテルに戻ると両目が充血していた。

「自分で調べると白血病とか、がんとか」

「熱を測ったら39度を超えていて、さすがにヤバい、と。胃もムカムカしていたし、明らかにおかしいのはわかっていたので、ドクターに症状を説明したら『血液検査をしたほうがいい』と言われて。数字を見たら、何十項目とあるうち17~18ぐらいの項目が正常値じゃなかったんです。しかも誤差レベルとかじゃない。正常が0.08なのに僕は10とか、はるかに高い。とにかく今は安静に、と言われたんですけど、わからないことが怖くて。自分で調べると白血病とか、がんとか、リウマチとか。余計に怖くなりました」

 血液検査に加えて尿検査や腫瘍マーカー、DNA検査など、疑われる病気につながるものはすべて実施した。それでも結果がわからず、高熱も続く。就寝中の発汗量も尋常ではなく、シーツどころかその都度マットレスも替えなければならないほどだった。

「一日メシを食わんくてもお腹がすかないし、何が起きているかわからないことが不安で。チームに同行していても、目の前の試合ですら、全然頭に入ってきませんでした」

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