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周東佑京「鬼ごっこで捕まった記憶ない」WBC“あの爆速スピード”はなぜ? 親族にオリンピック選手、3年前に“世界新”の盗塁記録…米国人記者も衝撃 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2023/04/04 11:00

周東佑京「鬼ごっこで捕まった記憶ない」WBC“あの爆速スピード”はなぜ? 親族にオリンピック選手、3年前に“世界新”の盗塁記録…米国人記者も衝撃<Number Web> photograph by KYODO

ソフトバンクに所属する周東佑京、27歳。WBC準決勝でSNSのトレンドにも入った「周東の足」の原点とは?

“プロ初試合”を記者は見ていた

 高校までプロ野球選手になることなど夢にも思わなかったそうだが、東農大北海道オホーツクで指導者に恵まれたことで人生が一変。大学のリーグ戦では通算40盗塁(出場は70試合強と本人談)をマークし、17年の育成ドラフト2位でソフトバンクに入団した。最初にもらった背番号は「121」だった。

 当時からスピードは群を抜いていた。筆者はウエスタン・リーグ2試合目で「初スタメン」出場した試合を球場で取材しており、当時記事にしている。「大敗の中に光を見た(ソフトバンク二軍は3-12で敗戦だった)」と書き出し、「育成ルーキーで初スタメン出場を果たした周東佑京がプロ初安打となる三塁打に、盗塁と自慢の俊足でスタンドを沸かせた」と伝えていた。

 そしてこのように続けている。

 <開幕戦は代走のみの出場だったが、この日は7番レフトに名を連ねた。第1打席は見逃し三振に倒れたが、5回の第2打席は四球を選んで出塁。その後すかさず二塁へ盗塁を決めた。

 そして4打席目だ。阪神3番手守屋の外角直球をレフト線へ運んだ。外野手がクッションボールの処理にもたつくのを見て、スピードを緩めることなく三塁まで走った。「あわよくば(ランニング本塁打を狙おう)と思ったんですけどね(笑)」。ベンチにいたチームメイトからは「ふつうは二塁打の当たり。三塁打にしてしまうのだからスゴイ」との声も聞かれた。これぞプロ野球というスピードでダイヤモンドを駆け抜けた>

 今思えば「これぞプロ野球」という次元ではなかった。

 世界の周東である。

 もう5年前のこと。いや、たった5年前に“原石”だった男がこれほどまでの輝きを放つようになったのだ。

〈つづく〉

#2に続く
周東佑京が明かす“ネット騒然”あのWBC激走の裏側「抜けると思った」…大谷“憧れを捨てよう”発言も「アメリカ代表全員からサイン欲しかった(笑)」

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