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「藤井聡太六冠がWBCとともにドラマチックすぎ!」将棋界の快挙・激闘を観る将がマンガで描いた「グランドスラム制覇までするとは…」 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJunsei Chida/JIJI PRESS

posted2023/04/01 06:02

「藤井聡太六冠がWBCとともにドラマチックすぎ!」将棋界の快挙・激闘を観る将がマンガで描いた「グランドスラム制覇までするとは…」<Number Web> photograph by Junsei Chida/JIJI PRESS

観る将マンガ家が描いた「2023年3月の将棋ハイライト」。過去のイラストは関連記事からご覧になれます!

 編集担当さんが駅伝の様子を観に行ったそうで――渡辺名人が「参加された皆さん速いですねえ」と笑顔で話しつつ記録を見せてくれたそうなんですが、1キロ5分切るか切らないかのペースだったとのこと……いやいや、十分速くないですか?

 渡辺名人は1週間前に棋王戦の激闘を戦い、佐々木勇気八段はマラソン前日に王将戦第6局の中継解説もしていました。オンとオフの切り替えの上手さは見習いたいなあと思うばかりです。

 女流ABEMAトーナメントについても。伊藤沙恵女流三段がリーダーのチーム伊藤(香川愛生女流四段、上田初美女流四段)が決勝戦でチーム加藤(加藤桃子女流三段、渡部愛女流三段、中村真梨花女流三段)とのフルセットの激闘を制して優勝しました。アベトナお馴染みのチーム動画では「カトモモ」こと加藤女流三段が豪快な釣りをしたり、伊藤女流三段と香川女流四段が「マイクロピッグ・カフェ」で子ブタちゃんに癒される様子がとてもキュートでした(笑)。

2)3月も藤井聡太竜王は快挙の数々

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 3月は藤井竜王の「防衛・タイトル獲得ロード」がクライマックスを迎えました。

<藤井竜王の3月の対局結果一覧/対局相手の段位は省略>
3月2日:○順位戦A級/vs稲葉陽
3月5日:●棋王戦第3局/vs渡辺明
3月8日:○順位戦A級プレーオフ/vs広瀬章人(名人挑戦権獲得)
3月11、12日:○王将戦第6局/vs羽生善治(初防衛成功)
3月12日放送:○NHK杯準決勝/vs八代弥
3月19日放送:○NHK杯決勝/vs佐々木勇気(初優勝/グランドスラム達成)
3月19日:○棋王戦第4局/vs渡辺明(棋王奪取/六冠)

 ……すさまじいの一言です。王将戦防衛後にウナギと戯れたり、棋王戦勝利後にイチゴとともに写真に収まる姿は対照的にキュートなんですが(笑)。

 羽生九段、渡辺名人相手のタイトル戦勝利はもちろんのこと、収録日の関係で各タイトル戦と同じ日に放映されたNHK杯もついに初優勝。これで「朝日杯将棋オープン、銀河戦、JT杯日本シリーズ、NHK杯」という一般棋戦の4タイトルを全て制するというグランドスラムも達成しました。WBCやメジャーリーグで大活躍する大谷選手、サッカー日本代表やプレミアリーグでゴールを量産する三笘選手もそうですが、藤井六冠が描く物語は〈マンガでもありえないでしょ〉という既成概念を吹っ飛ばしてくれるドラマチックさで、本当に偉人だなと。そりゃ、大谷選手とともに教科書にも載るわけですね(笑)。

【次ページ】 3)「藤井六冠」の先に待ち受ける砦

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