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「藤井聡太六冠がWBCとともにドラマチックすぎ!」将棋界の快挙・激闘を観る将がマンガで描いた「グランドスラム制覇までするとは…」 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJunsei Chida/JIJI PRESS

posted2023/04/01 06:02

「藤井聡太六冠がWBCとともにドラマチックすぎ!」将棋界の快挙・激闘を観る将がマンガで描いた「グランドスラム制覇までするとは…」<Number Web> photograph by Junsei Chida/JIJI PRESS

観る将マンガ家が描いた「2023年3月の将棋ハイライト」。過去のイラストは関連記事からご覧になれます!

 3月は7局で6勝1敗という恐るべき成績……ですが、その1敗となった棋王戦第3局は、最後の最後まで形勢と評価値が二転三転する凄まじい展開でした。藤井竜王が勝ち筋を見落とし(そんなことがあるのか!)、渡辺名人が最後の最後で勝ちを拾った展開に、ただただ驚愕するばかりでした。編集担当さんいわく「現地解説だった高見泰地七段が対局終了後、凄まじく疲弊していた姿を見て戦慄しました」。高見七段がそうなのだから――対局者の2人はさらにキツかったんだろうなと、畏敬の念を感じるばかりです。

3)「藤井六冠」の先に待ち受ける砦

 さて王将戦防衛(ボクシンググローブのチャンピオン姿も意外と似合っていた)、棋王獲得で「藤井六冠」となったわけですが、20歳8カ月で迎える新年度は谷川浩司十七世名人が持つ「最年少名人」への挑戦が始まります(谷川十七世名人は21歳2カ月で達成)。とはいえ渡辺名人も「名人位」は言わば、最後の砦。過去3回タイトルを奪取された悔しさを、名人戦で必ずやぶつけてくるはず。棋王戦第3局のような大激闘が見られるのでは……と心待ちにしています。

 さらに防衛ロードでも、新たな挑戦者が。第8期叡王戦は「振り飛車」という戦法でのトップランナーである菅井竜也八段が藤井叡王に挑みます。

「平成生まれ初のタイトルホルダー」という肩書を持つ菅井八段は、デビュー直後の藤井四段に連勝し、2022年度の順位戦A級2回戦でも勝利しています。この叡王戦で「タイトル戦すべて防衛・奪取中」の藤井六冠に土をつけるのか――菅井八段との盤勝負で、藤井叡王がまた新たな進化を見せるのかを含めて、新年度も将棋を全方位で楽しみたいと思います!(構成/茂野聡士)

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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