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相手セカンドが困惑「えっ、セーフ?」大学生・周東佑京、セカンドゴロが余裕でヒットの“伝説”…WBCで世界が驚いたスピードスターの原点 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/03/31 17:25

相手セカンドが困惑「えっ、セーフ?」大学生・周東佑京、セカンドゴロが余裕でヒットの“伝説”…WBCで世界が驚いたスピードスターの原点<Number Web> photograph by JIJI PRESS

WBC準決勝メキシコ戦。サヨナラ打を放った村上宗隆とサヨナラホームインした周東佑京が抱き合う

 パ・リーグ6球団のセカンド、ショート守れそうな内野手……右打ち26選手に対して、左打ちが36選手。確かに、その傾向は数字で現れていた。

 その2017年の支配下ドラフトでも、指名されたセカンド、ショート守れそうな内野手14選手のうち、9選手が「左打ち」だった。

 ならば、その中に「周東佑京」の名があっても……と思わないでもないが、それはスカウトの方たちがよく口にされる、「それはその時の評価がそうだったんだから」ということになるのかもしれない。

◆◆◆

 WBC準決勝、あのサヨナラ爆走を目の当たりにして、勝利の余韻を味わいながら思い出していたのが、「苫小牧の球場」の情景だった。

 町はずれの山際の広い公園の中にある市民球場。

 遠くに、製紙工場の高い煙突が何本も見えて、ネット裏のスタンドには腰掛けて見られる長椅子が設けられているが、一塁側、三塁側と外野はというと、ただ土手になっているだけの、あちらこちらにありそうな地方球場である。

 わずか6、7年前、そのほこりっぽいグラウンドで、土けむりを巻き上げながら駆け回っていた学生選手が、今、世界の野球の最高峰一歩手前で、快勝の喜びに浸っている。

 そうか……あの苫小牧の球場と、WBCのローンデポパークは、そのまま繋がってるんだ。苫小牧だけじゃない。宇田川優希が、学生の4年間汗を流した、あの山裾を何度も回り込んだ所にある仙台大学のグラウンドだって、実は、ローンデポパークとそんなに遠くない場所にあるのかもしれない。

 そう考えたら、日本中のすべての球場が、グラウンドが、ローンデポパークとどこかで繋がっていると思ったって、間違いじゃないんじゃないか。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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